日曜は憧れの国 (創元推理文庫)日曜は憧れの国 (創元推理文庫)
著者:円居 挽
東京創元社(2016-05-21)
販売元:Amazon.co.jp

内気な中学2年生・暮志田千鶴は、母親の言いつけで四谷のカルチャーセンターで講座を受けることになる。退屈な日常が変わることを期待して料理教室に向かうと、明るく子供っぽい桃、ちゃっかりしたリアリストの真紀、堅物な優等生の公子と出会う。4人は偶然にも同じ班となり、性格の違いからぎくしゃくしつつも、調理を進めていく。ところが、教室内で盗難事件が発生。顛末に納得がいかなかった4人は、真相を推理することに。性格も学校もバラバラな四人の少女が、カルチャーセンターで起こる様々な事件の謎に挑む! 新鋭が贈る、課外活動青春ミステリ。

四谷のカルチャースクールで出会った千鶴、桃、真紀、公子。性格も学校もすべてがバラバラな4人が様々な謎に挑んでいきます。
謎と言ってもそこまで重たいものではなく、日常ミステリみたいな感じかな。
4人それぞれの視点で書かれていたのでそれも良かったです。みんな性格や境遇が違い過ぎたのが良かったのかもしれないですね。自分のコンプレックスをそうでもないんじゃないかと思わせてくれたり、逆に自信を持っていたものがそうでもないのかもしれないと目が覚めそうになったり。
最後に公子が言ったことがとても印象的でした。
色んなことを経験することが人生には必要。
固執することも必要だけど、世界は広いからいろんなものを見て感じることも大事だって教わった気がします。
この4人はこれからもあったりするのかな。だったらいいな。

<東京創元社 2016.5>H29.8.22読了