ときどき旅に出るカフェときどき旅に出るカフェ
著者:近藤 史恵
双葉社(2017-04-19)
販売元:Amazon.co.jp

氷野照明に勤める奈良瑛子が近所で見つけたのは、カフェ・ルーズという小さな喫茶店。そこを一人で切り盛りしているのは、かつての同僚・葛井円だった。海外の珍しいメニューを提供するカフェ・ルーズ。旅を感じられる素敵な空間をすっかり気に入った瑛子は足しげく通うようになる。会社で起こる小さな事件、日々の生活の中でもやもやすること、そして店主の円の秘密――不思議なことに世界の食べ物たちが解決のカギとなっていく。読めば心も満たされる“おいしい"連作短編集。

良いなー良いなー。こんなカフェが近くにあったら私も入り浸りそうです。
世界の色んなメニューを日本で食べることが出来るなんて贅沢ですね。あまり食べ物で冒険したくない人には合わないかもしれないですが、私は結構冒険する人なので^^;色々挑戦してみたいかも。
また、円が素敵ですね。多分私と同世代くらいだろうなーと思って読んでいたのですが、年の割に落ち着いているような気がして、それはきっと円の秘密に隠されていたのかなと思いますけども。
連作短編集になっていて、どのお話も身近にありそうでまた分かるなーと思うところもあって、夢中になって読んでいたのですが、最後の話だけなんだか生臭かったですね…。本当に「関わらなかった人って、どうして自分には責任が一切ないって信じられるんだろう」でしたねー。
第三者が聞いたら本当におかしな話です。あんたそれで勝てると思ってるの?って言うかそこでお金使うの?バカじゃないの?って思いました←
出てきたメニューの中ではザッハトルテだけ食べたことがあります。以前グレーテルのかまどで登場したことがあって、気になって。生クリームはついてなかったな。生クリーム付きも食べてみたくなりました。確かに甘さがちょうどよくなるかも。

<双葉社 2017.4>H29.8.2読了