
著者:多和田 葉子
講談社(2017-03-29)
販売元:Amazon.co.jp
村田喜代子×酒井駒子「手なし娘協会」
長野まゆみ×田中健太郎「あめふらし」
松浦寿輝×及川賢治(100%オレンジ)「BB/PP」
多和田葉子×牧野千穂「ヘンゼルとグレーテル」
千早茜×宇野亞喜良「ラプンツェル」
穂村弘×ささめやゆき「赤ずきん」
6人の作家×6人の画家による夢のコラボレーション。斬新な解釈による大人のための新しいグリム童話集!
グリム童話集だから怖くてグロテスクなお話なんだろうなぁと思いましたが…やっぱりそうでした^^;最初の「手なし娘協会」は両腕が無くなった経緯がスプラッタだし最後の締めが…え、どういうこと?
「BB/PP」も多少スカッとはしましたけども、なかなかのグロテスク具合でした。
「ヘンゼルとグレーテル」はちょっと切なかったかな。
「ラプンツェル」と「赤ずきん」はちょっと日本風。
それぞれぞっとする中に物語の面白さも見えて面白かったです。
また絵も逸脱。怖さが倍増しました。
<講談社 2017.3>H29.7.1読了
いやぁ、えげつないほど暗黒でグロテスクでしたねぇ。
千早さんの「ラプンツェル」が目当てで読んだのですが、「BB/PP」にAIとシンギュラリティの問題に思いを馳せることになってしまったり、「ヘンゼルとグレーテル」に切ない思いをしたりと、どの作品もよかったです。
挿絵との組み合わせや装丁も、素晴らしかったですね、この本。