
著者:山口 幸三郎
KADOKAWA(2016-12-22)
販売元:Amazon.co.jp
『愛』を探す探偵・日暮旅人の活躍を描いた人気シリーズの番外編第2弾。
目に見えない物を“視る”力を持った探偵・日暮旅人の物語、番外編の第2弾。
旅人を『アニキ』と慕うユキジ。複雑な雪路家の家族の形を描く――『雪消の隘路』。
いつもクールな仕事人間、増子すみれ刑事の意外な休日とは――『花の夕影』。
「探し物探偵事務所」に秘められた、秘密の物語――『ひだまりの恋』。
本編で語られなかったエピソード3本に加え、花まつりを舞台に起こる事件を、主要人物総出演で描く長編『祭りのあと』を収録。
この本を見たときに思わず出た言葉は「ぶあつっ!!」でした^^;
文庫本なのに何この厚さは。京極夏彦かよ!←と突っ込みましたよ。
まあ、お蔵入りするよりは出していただきたいですけどね。本編の時はいつも続きが気になってしょうがなかったのですが、それでなんやかんやと読み進めていって最終的には10冊にも及ぶシリーズになったんですね。
「雪消の隘路」旅人とユキジが珍しくケンカを。その原因はユキジの妹麗羅にあった。ユキジの家族は本当に複雑なんだなぁ…。それでもこの3人はいつかちゃんと家族になれると思う。きっと。
「花の夕影」増子刑事結婚していらっしゃったのね。相手はまた雰囲気が意外過ぎる…!いや、こういう人の方が合ってるのかなぁ。夫婦が巻き込まれることになった出来事の相手に対しては切なかったけど、増子夫婦ほのぼのとした夫婦関係が素敵でした。
「ひだまりの恋」この作品が時系列で言うと一番最後の話かな。こちらの夫婦の物語もピュアで可愛くて好き。旅人と陽子のシーンも可愛くて素敵。続きも書いてほしいなぁ。
「祭りのあと」長いよ!この話だけで1冊本になりますよ!確かに劇場版っていうのが合っているような気がするな。番外編ともいう。陽子が「日暮さん」って呼んでいて激しく違和感…そんな呼び方してたっけ…。時系列で言うと凄く最初の方だなとそこはちょっとがっかりでしたけど、物語はすべて丸く収まって良かったです。
これでこのシリーズも終わりかー。寂しいな。
そう言えば今ドラマが放送されていますよね。全く見ていないんですけど原作を読んでいる身としてはユキジと亀吉のキャスティングは逆の方が良かったんじゃないかなと思わなくもないのですが。まあ、見てないから違うと言われればそれまでなんですけども。
<アスキー・メディアワークス 2016.12>H29.3.7読了