行ってきました。
今回の舞台、FC先行ではずれ、チケットぴあなどの先行ではずれ、まさかの一般で当たるという奇跡が起きました。一般で取れたのが初めてで「ナビダイヤルにお繋ぎします」って言われた時手が震えましたよ^^;
でも季節は冬…。今シーズン、何度も暴風雪がやってきて飛行機の欠航が相次いでいてどうなるかと思ったのですが、行きは30分遅れたのですがそれでもちゃんと飛んで東京へ行けたので良かったです。
本当に、無事に観ることが出来て良かったです。素晴らしい舞台でした。
私がみた席は2階席のやや上手側。でも遠くないししっかり観れました。流石グローブ座ですね。
ということで舞台鑑賞の感想です。
私用の記録も兼ねて記事にするため完全にネタバレしますので隠しますね。


内容が全くわからない状態での観劇って久しぶりだなと思いました。
最近は原作があったら読んでいくし、多少の予備知識を持って挑んだりしていたので。1回しか見れない機会が増えたからってのもあります。
でも今回は先入観なしで観てほしいってトニセンもすでに見ているお友達も言っていたので素直に^m^そうしました。
先入観なしで観れて良かったです。変に予備知識がない方が楽しめますね。
初めに舞台上でスタッフ?さんが呼び鈴を鳴らし会場を静め、トニセン3人が登場します。ある程度間隔をあけてしばらくの間のあと礼。その間が何だか怖かったですけど^^;
トニセン3人が観劇のマナーについて説明を始めます。ちょっと前もトニコンでやってましたよね。あれ思い出しました。
今回は3人が観劇のマナーについて説明している時にスタッフさん4人が椅子など諸々を準備するのですが、トニが喋ってるのに前を通過したりちょっと押してみたり。あれだけでおかしいの凄いですよね。
その中の一人のスタッフが2人に手紙を渡します。喋らずジェスチャーで読めと指示します。
そこで3人は戸惑っていることを話し出します。
ヒロシは「宇宙について」に戸惑い、まーは「占い」に戸惑い、イノッチは見た夢に戸惑っていました。
この3つの話は後々の物語に繋がっていきます。
三池、由利、長谷川の3人は高校時代の同級生。でもお互いに名前と顔が何となく知ってるかな程度の間柄。
それでも月日が流れたある日、3人は謎のメールに集められます。
そこに用意されていたそれぞれの楽器と楽譜。3人は演奏すると3人ともどこかで聞いたことがあると言います。
それが全ての始まり。ざっと全体の物語をメモ帳に残したんですけど、それをここに書くとすんごい長くなりそうなので省きますが。
3人が集められてから、物語がどう流れて進んでいくのか全く想像がつかなくて、今の場面が現実なのか小説の中なのか、混乱することもちょいちょいありました。
それでも戸惑いながら3人と同様に物語の行く末を見守っていくことが出来ます。
何よりも素晴らしかったのがトニセンの曲の使われ方。
ミュージカルでもストリートプレイでの曲の使い方でもない。それでもしっくりとはまっていて、今まで何度も聞いたことがある大好きな曲たちなのに、この舞台のために作られたような錯覚に何度も陥りました。あれは本当に素晴らしかったです。
トニの演技力、脚本のすばらしさ。ですよね。G2さんだから出来たんだろうなと思いました。
3人の歌声は本当に素晴らしかったです。不惑を生で歌っている姿が見れて本当に嬉しかった。2番と1番を逆に歌うとは!でもこの物語ではそれがしっくりはまる。それが本当に凄いです。
オレキミも明るい曲のはずなのに、この舞台の中だと切なくて哀しくて。あぁ…本当に凄いなぁ。
それぞれが仕事に恋に悩み、でもそれが現実なのか物語の話なのか。
バーで三池と由利が、自分たちは長谷川の小説の中に、意識の中に取り込まれてしまったのではないかと悟った時、私は「ソフィーの世界」を思い出しました。自分が物語の中の人間なのではないか。不思議だけど受け入れられるような受け入れたくないような。現実は何なのか、物語とは何か。
由利のたくさんの仮説、そして色々開ける係の三池(笑)2人が現実世界に戻ろうと意識して長谷川が出てきたときの「ちぎれた翼」がたまらなかったなぁ。口をあけっぱなしで観てました^^;
そして分かったすべてのピースがはまる真実。全てはここに繋がっていたのだと分かった時、私は三池と同様に涙が止まりませんでした。3人のそれぞれの悲しい訣別。オリジナル曲が胸にグサグサきました。手紙にも書かれていたけどきっと、未来は変えられる。歌詞の最後の「未来を変えよう」という言葉に涙があふれて止まりませんでした。
私が奇跡的にこの舞台が観れたことはきっと必然だった。未来を変えられると教えてくれたんだ…なんてことも思ったりして。
この物語に出会えたことに感謝です。ありがとう。
病室へ還ってきた3人。三池が再び絵を描き始め、長谷川をモデルにして絵を描いていましたよね。三池が書いたのは、相手の心の中の絵だったのでしょうか。それとも・・・。
由利も辞表を撤回して、2人のことを思い出せそうだと言っていた長谷川も、きっときっと大丈夫。
最後まで涙が止まりませんでした。
本当に本当にありがとうございました。
アンコールの「Dahlia」も最高でした。「ガール」じゃなくて「フレンズ」にしていたのがまた良いですね!
最後の最後のトニセンのトークまで堪能しました。
イノッチが腹黒いとか顔が笑ってるとか散々からかわれていたのが可愛かったな。

最初から最後まで本当に楽しくて、幸せな時間でした。
たくさんの幸せを、本当に本当にありがとうございました!