
著者:辻村 深月
光文社(2016-11-17)
販売元:Amazon.co.jp
家族の幸せを守るべく、新米騎士(ナイト)・鶴峯裕が右往左往しながら奮闘中。
ママ友の不倫疑惑、熾烈な保活、過酷なお受験、驚愕のお誕生会、そして――。保育園に通う一男一女を抱える鶴峯家は、子育てにまつわる数々の試練を乗り越えられるのか!? 直木賞作家・辻村深月が贈る、子育て世代への高らかなエール!
辻村さんの最新刊読みました。内容から何だか不穏さを感じて^^;読むのを一瞬躊躇しましたけども、パパ目線だったのが良かったのかも。そこまであからさまなものはなかったし、読んでよかったです。
辻村さんがお母さんになったからこその作品ですよねー。いやー作風変わりましたよね。初期作品で読めていないのたくさんありますけども。
それにしても…。イマドキは親も子供も大変なんですねぇ…。保活やお受験はなんとなく知っていましたけど、誕生会ってなにそれ…いやー私は全部めんどくさいで片づけちゃうなー。まあそれが全部子どもに影響するって思ったらどうなるかわからないけど…。でもまあ、私は部外者だから何も言えません言いません。
裕は良いお父さんであり良い夫ですね。周りのママ友が良いなーっていうのが分かります。志保との関係もお友達みたいな感じが凄く可愛い。こんな夫婦に私は憧れます。
どの話も最後にオチというか疑惑に対しての答えがちゃんと用意されていてそこはさすがミステリー作家だなと思いました。
でも、最後の話だけ読んでいて終始イライラして腹ただしかったです。親は子供の所有物じゃないんです。志保が親に「この年まで育ててあげた」と言われたことに対して「私が育ててもらってる」って言ったのが素敵だなと思いました。正直母親の行為は不快だし虫唾が走りました。口出ししていいことと悪いことの区別がつかないんでしょうか。
ホント、家族って大事でありめんどくさいものですよねー。最後は本当に志保たちに謝ってほしいと思いました。でもきっと、何に対して謝らなければいけないかなんてわかっていないですよね。
裕が義母に言った言葉が本当にかっこよかった。まさにナイトでした。
<光文社 2016.11>H28.12.29読了
私も、最初はドキドキしながら読み始めたんですがそこまでなくて、割合、穏かな気持ちで読むことが出来ました。同じくパパ目線だから?と思いました。
保活やその他諸々、子育ての大変さに慄いてしまいましたね〜。
最後の章は私もイライラしながら読みました。最後はちょっと胸のつかえがおりて良かったです。