小さなトロールと大きな洪水 (講談社 青い鳥文庫)小さなトロールと大きな洪水 (講談社 青い鳥文庫)
著者:トーベ ヤンソン
講談社(1999-02-15)
販売元:Amazon.co.jp

パパはいないし、おなかもぺこぺこ。ムーミントロールとママは、あたたかくて気持ちのいい場所をもとめて、暗くて寒い森の中をさまよいます。たどり着いた一軒の家。中から出てきた赤い髪の少年はパパに会ったことがあるようで…。第二次世界大戦期、トーベ・ヤンソンが安らかさをもとめて描いた、ムーミン童話の記念すべき第一作。

ムーミンシリーズの第1作目です。まだムーミンという名前でもないし、姿かたちも少し違います。パパは旅に出てしまっていないし、ムーミントロールとママは家を失って旅に出ています。
散々北欧が好きだ、ムーミンが好きだと言っておきながらムーミンの本をちゃんと読んだことがなかったなぁと思い、手に取りました。
2人が不安げに旅をしているところから物語が始まります。児童書なので文章は分かりやすいですが2人の行く先々でいろんなことが起きるのでドキドキします。
少しずつ仲間が増えたりパパの情報が手に入ったり、物語の動き方も良かったです。
最後がとても素敵なお話でした。
著者さんがこの物語を作ったのは戦争真っただ中の時。現代のお話を書くのが辛くて嫌で、「昔々あるところに…」という御伽話を想像して書こうと思い、ムーミンが生まれたと言います。
確か1冊だけ読んだことがあるのですが大学生の時でしたし、すっかり忘れてしまっているので^^;改めてムーミンシリーズを読み直そうと思います。

<講談社 1999.2.15>H28.12.20読了