危険なビーナス危険なビーナス
著者:東野 圭吾
講談社(2016-08-26)
販売元:Amazon.co.jp

弟が失踪した。彼の妻・楓は、明るくしたたかで魅力的な女性だった。楓は夫の失踪の原因を探るため、資産家である弟の家族に近づく。兄である伯朗は楓に頼まれ協力するが、時が経てば経つほど、彼女に惹かれていく。

最近の東野作品って全体的に雰囲気が軽い感じがします。褒めているのと褒めていないのと両方の意味の感想です。以前の作品は重厚感っていう言葉が似合うような気がしてましたけど最近の作品は少なめなような…。
この作品はあらすじを読んで大まかな内容は把握していましたけども、まず主人公の伯朗という男に全く魅力を感じませんでした。惚れっぽいし女性に対しての見る目がなんというか…中高生の男の子のような感じ。多分38歳ですよね?ちょっと子供っぽ過ぎたかなぁ。
楓という女性の雰囲気も何となく好きになれず。見た目を想像するに同性に嫌われる感じのような気がするなぁ^^;でもこういう女性、男の人は大好きですよねー。あーはいはい←
ストーリーは面白かったです。弟明人の失踪、16年前の不審死、伯朗の父の遺した絵画。いろんなピースが合わさって一つにまとまったというのはなるほどと思いましたけども…。
何となく軽いんですよねぇ…。何だか辛口になってしまってすみません。
東野作品と考えると自然とハードルが上がっちゃうのかも知れません。気軽に楽しめる作品だと思います。

<講談社 2016.8>H28.12.19読了