スローバラード Slow balladスローバラード Slow ballad
著者:小路幸也
実業之日本社(2016-09-09)
販売元:Amazon.co.jp

事件の連鎖が呼び起こしたのは、「あの頃」の記憶と私たちの絆――
2014年4月。東京・北千住で喫茶店〈弓島珈琲〉を営むダイは53歳になっていた。
学生時代、バンド仲間の淳平、ヒトシ、ワリョウ、真吾と暮らした自宅を改装した店舗だったが、ダイにも、常連客のゲームクリエイター・純也や三栖刑事にも家族ができ、少しずつ生活も変化している。
かつて三栖が下宿していた純和風の家には、学生時代の友人ワリョウの息子・明とその友人たちが下宿していた。
ある日、水戸に住むヒトシの息子の智一が「東京に行ってきます」というメモを残して
家出したと連絡が入った。ダイは三栖や明、純也らと智一の行方を捜し始めると、智一と同じ高校に通う村藤瑠璃がケガを負った家族を残し、行方不明になっていることがわかる。時を同じくして、人気俳優となった淳平の妻・花凜にストーカー騒ぎが起こった。
ダイたちは、智一の高校の先輩にあたる仁科と、新宿二丁目でゲイバーを営むディビアンがそれらの事件に関わることを突き止める。学生時代をともにした仲間たちが〈弓島珈琲〉に再び集結し、「あの頃」に封印した事件と対面する――。
青春時代のほろ苦さが沁みる珈琲店ミステリー。

シリーズ第4弾。これで終わりって確か言っていましたよね。
この作品、私は1冊目だけ読んでいなくて^^;1番核になる部分を読んでいないってどういうことだよと思いますが、2冊目を読み終えてから読もうと思っていたのに結局読まないで終わっちゃいましたねー。
1冊目が主人公たちが20代、2冊目が30代、3冊目が40代、そして今回が50代。10年ずつ経過しているんですよね。
著者さんが言っていましたがこの10年ずつ経過させるというのは「俺たちの旅」の制作パターンをなぞったそうです。
「俺旅?!」と強く反応した私ですが当然私が思ったほうではなく←
昔の「俺たちの旅」の方ですね。私は知らなかったのですが、連ドラが終わった後、10年ごとにスペシャルドラマが放送されていたそうで。凄いですね、10年ごとに3回も。しかも最後なんてリメイク版よりあとじゃないですか。本当に有名なドラマだったんだろうなー。
流石に年齢詐称疑惑がある私も「俺たちの旅」は見たことがありません^^;主題歌なら知ってますけどね。「新・俺たちの旅」の冒頭で過去の映像と同じことしてたシーンがありましたけど、私がみたのはそれくらい。
ということで、今回はダイたちがなんと50代に。ダイとあゆみとの関係がどうなるんだろうなーと思って前回読み終えたので今回読んでて願った関係になっていたので最初ニヤニヤしちゃいました←
事件に関しては…よくもまあ色んなことが絡んで一つの事件につながったなと思いましたよねー…。伏線がありすぎてキャパオーバーでしたよ。登場人物もバンドワゴンみたいに増えちゃって相関図が欲しいです。関係性もややこしいし。
もやもやが残った部分もありましたけど、これで良かったんですよね。全てのことがスッキリサッパリ上手く言ったり話したりする必要はないのかななんて読み終えて感じました。

<実業之日本社 2016.9>H28.11.7読了