小説家の姉と小説家の姉と
著者:小路 幸也
宝島社(2016-07-08)
販売元:Amazon.co.jp

五歳年上の姉は、学生時代に小説家としてデビューした。それから数年後、一人暮らしをしていた姉から突然、「防犯のために一緒に住んでほしい」と頼まれた大学生の弟・朗人。小説家としての姉を邪魔しないように、注意深く生活する中で、編集者や作家仲間とも交流し、疎遠だった幼なじみとも再び付き合うようになった朗人は、姉との同居の“真意”について考え始める。姉には何か秘密があるのでは―。

全体的に可愛らしいお話でしたね。
小路さんの作品はハッピーエンドで終わるから安心して読めるんですけど、その物語の核となる部分が結構重たかったりするので^^;今回もお姉さんの秘密は重たいものなんじゃないかと最初はどきどきしていたんですけども。
結構早めに私も何となく気づいたので、楽しんで読めました。
朗人も清香も千葉もお姉ちゃんも素敵ですねー。みんなちゃんとお互いと思い合っていて、こんな人間になりたいと思いました。皆年下だけど^^;
でも年齢は関係ないですよね。編集者の女の人も言っていたけど。
私は20代の後半は自分より年下ってもう年下っていう感覚しかなくて(語彙力)自分の方がすごいとか、相手を下に見ているとかそういうつもりはないんだけど、尊敬とかそういう対象としては多分見れていなかったと思います。浅はかな子どもでしたね^^;
今はそんなことはないつもりではあります(まどろっこしい)
ラストは予想通りなところがありつつ心配なところもありつつでしたけど、でもきっとみんながいるから大丈夫ですよね。
それにしても…。いいなぁ。私もそこまで信頼しあえる人に巡り合いたい。いるかな。逢えるかな←

<宝島社 2016.7>H28.10.12読了