残酷な王と悲しみの王妃2残酷な王と悲しみの王妃2
著者:中野 京子
集英社(2015-10-26)
販売元:Amazon.co.jp

王も王妃も、泣き笑い、苦しみながら生き抜いた。
ルードヴィヒ二世、カルロス四世、アレクサンドル三世妃マリアなど、ヨーロッパの王と王妃の波瀾万丈の人生を、絵画や写真とともに辿る歴史読み物第2弾。

第1弾以上に始めから予備知識のあった人はいませんでした^^;初めて聞く王と王妃たちばかり。全てが新鮮で、またいつの時代どこの国でも残酷で悲しい王と王妃がいたのだなと感じます。
ノイシュヴァンシュタイン城を作ったのがルードヴィヒ二世だったんですねー。全然結びついていませんでした。狂王なんて言われていたようで…。読んでいたらまあ祖父の血と容姿を継いじゃったからしょうがないのかなーなんて軽い感想を抱きました^m^
アレクサンドル三世妃マリアも初めて知りました。デンマークで生まれ、仲良し姉妹だったアリックスとマリア。マリア自身は結婚後も幸せに過ごせたようですねー。でも、子どもや孫の亡くなった年が一緒なのを見てちょっと鳥肌が立ちました。
カルロス四世も名前は知りませんでしたが、ゴヤの絵でよく登場する人だったんですね←
この人はもう自業自得としか言いようがないですね^^;
そして特に印象的だったのが最後の章、デンマーク王妃カロリーネ・マティルデのことでした。この方も私は知らなかったなぁ。今で言うアスペルガー症候群であった王との婚約。いきなり癇癪を起したり暴れたり娼婦館通いをする夫のことを嫌い、また夫と結婚したことで出会うことになった侍医ストルーエンセ。2人の恋が切なかったですね。またこの時代は拷問や処刑がえげつないですね・・・。ストルーエンセは悪だくみを考えていたわけではないのに。皆亡くなってから少しだけでも報われたのは良かったですが、切なかったです。
どの王室も王も王妃も知らなかったのですが初めに家系図が載っているのでそれを見ながら読むことが出来るのでとてもわかりやすいです。文章も軽めなので読みやすかったです。
中野さんの作品は読んでいない本がまだまだたくさんあります。刊行ペースについていけるかわかりませんが^^;読み進めていこうと思います。

<集英社 2015.10>H28.10.7読了