アンと青春アンと青春
著者:坂木 司
光文社(2016-03-17)
販売元:Amazon.co.jp

ある日、アンちゃんの手元に謎めいた和菓子が残された。これは、何を意味するんだろう―美人で頼りがいのある椿店長。「乙女」なイケメン立花さん。元ヤン人妻大学生の桜井さん。そして、食べるの大好きアンちゃん。『みつ屋』のみんなに、また会える。ベストセラー『和菓子のアン』の続編。

ようやくようやく手元に届きました。そうやって言うなら買えという話ですよね、はいすみません。
ということで、読みました。アンちゃんに会いたかったです。また会えました。
アンちゃんは本当に真っ直ぐな愛情を受けて育ったんだろうなぁというのが伝わってきますよね。考え方も言葉遣いもまっすぐで素直で純粋で。私が男だったら本気で好きになってると思います←
前作は学生から社会人になって悪戦苦闘している姿が描かれているような気がしましたけど、今回は社会人となってアルバイトという自分の立場についてよく考えていましたよね。それだけ今の仕事に誇りをもって頑張ってはたらいているんだなぁと羨ましさも感じます。椿店長が立花さんの変わりに頑張ろうと早く来たり遅くまで残ろうとするアンちゃんを諭すところは素敵だなぁと思いました。私なんて某新古書店でバイトしてた時、夜9時にタイムカード切って深夜2時まで働かされるとかざらにありましたけど。だからか椿店長がどうしてそんなに頑ななのか最初気づきませんでした^^;恐ろしい。
今回は乙女な立花さんが少なめで寂しかったのですが、でも素というか感情が素直に出ている立花さんが見れて貴重だなとも思ったりして。立花さんっていくつだったかなぁ。20代前半かなぁ。柏木さんという新しいキャラクターが登場して、アンちゃんに言い寄るようになって(言い方)読んでいる側は完全なる嫉妬と捉えましたけど!
アンちゃん鈍すぎだよ!!…でもなぁ。自分の事に対してあんまり自信を持っていないと周りのそういう目に気づかないっていう気持ちは分かるんだよ。うん。だから周りに言われてでもいいから気づくようにしようね←桜井さんとかいつか言ってくれると思う。うん。
「甘酒屋の荷」なんて、ホントまんまじゃないですか。いやーもう叫びそうになっちゃいましたよ。
アンちゃんの素直さ純粋さ優しさに、また癒されて救われた時間を過ごしました。
幸せな時間でした。
あ〜やっぱり和菓子が食べたくなっちゃったな。

<光文社 2016.3>H28.8.27読了