
著者:有川 浩
講談社(2016-07-20)
販売元:Amazon.co.jp
休暇で沖縄に帰ってきたリョウは、親孝行のため「おかあさん」と3日間島内を観光する。一人目の「お母さん」はリョウが子どもの頃に亡くなり、再婚した父も逝ってしまった。観光を続けるうち、リョウは何かがおかしいことに気がつく。かりゆし58の名曲「アンマ―」に着想を得た、書き下ろし感動長編。
有川さんの新刊。ストーリーをあまり知らずに手に取りましたがこういうお話だったんですね。何だか私まで沖縄を観光した気分になりました。
この作品が生まれるきっかけとなった、かりゆし58の「アンマー」という曲は前から知っていました。以前テレビで紹介されていたことがあったので。泣ける歌みたいなタイトルの番組で西田敏行さんとくりぃむの上田←が司会でした。ホントひたすら泣かせる番組だったんですけど^^;特にこの曲は印象に残っています。ボーカルの前川さんが若い頃にやんちゃしてて(こんな言葉ではかわいすぎるくらい)お母さんに迷惑をたくさんかけたということで、本当は大好きなお母さんのことを想って書いた曲なんですよね。
その曲のように、この物語はおかあさんの事を大切に想っていることが強く伝わってきました。血のつながらないおかあさん。でも、家族って血じゃないなって思います。夫婦だってもともとは他人だし。おかあさんがお父さんとリョウの事を凄く愛していることが伝わってきて、切なかったです。お父さんに関しては子どもで終始イライラしっぱなしでしたけど^^;
ラストはどっちかがそうなんだろうなーと思いましたが、やっぱりそうでしたね…。
でも、涙が出るくらい幸せも感じました。
素敵な物語をありがとうございました。
<講談社 2016.7>H28.8.24読了
TB間違って別記事のを送ってしまいました。このコメント共々、削除お願いします。
お手数をお掛けしてしまって、本当にごめんなさいm(__)m