札幌アンダーソング  ラスト・ソング札幌アンダーソング ラスト・ソング
著者:小路 幸也
KADOKAWA/角川書店(2016-03-31)
販売元:Amazon.co.jp

近頃、キュウの“ドッペルゲンガー”がよく出没しているらしい。北海道は札幌の警察署に勤務する若手刑事のキュウこと仲野久は、先輩刑事・根来たちと、そんな噂話を楽しんでいた。だが殺人事件が発生し、事態は一変。被害者の夫が久に瓜二つであり、様々な状況証拠から、久は事件の重要参考人にされてしまう。これまでも奇態な事件を仕掛けてきた“秘密クラブ”の仕業だと確信した久たちは、“変態の専門家”で天才的な頭脳を持つ美少年・志村春の力を借りて無実を証明しようとするが…。記憶が武器の“天才探偵”と秘密クラブを操る“怪物”。最強の頭脳を持つ2人の最終対決の行方とは―!?

このシリーズも最終巻なんですね。
この作品は他の作品以上に札幌の地名が出てくるので嬉しくなります^^
今回も星置に真駒内に東苗穂に…。真駒内から大通に行くから地下鉄南北線を使って出勤するとかものすごーくローカルなことも書かれていたりしていて、やっぱり地元のことが書かれていると嬉しいですよね。って毎回書いてるんですけど^^;
今回は山森との最終決戦でしたね。
山森がなかなか出てこないでページ数が少なくなるから大丈夫か…?と思いましたけども。
最後はあっけなかったかなぁ…。
あそこまで警察を欺いて自分の手は汚さずに犯罪まがいの事をして人を利用して…そんな人間がああもあっさり…ごにょごにょ(ネタバレ回避)
春やお姉さんたちが決意していることは切ないですね。確かにずっと先祖までの記憶が残っているって過去を残すためには素晴らしい素質かもしれないけど、生きていくには辛すぎる能力ですもんね。

<角川書店 2016.3>H28.6.12読了