みんなの怪盗ルパンみんなの怪盗ルパン
著者:小林 泰三
ポプラ社(2016-03-09)
販売元:Amazon.co.jp

怪盗ルパンと5人の人気作家が華麗に競演!懐かしくて新しい、極上の作品ぞろいの“怪盗ルパン”オマージュ・アンソロジー!

今回は怪盗ルパンのアンソロジー。私、怪盗ルパンは全然わからなくて^^;ルパン三世ですらあまり知らないという…。ルパンを追っているのはホームズなんですか?←すみません全然しらなくて。
でも、盗むのには理由があるんですよね。なんとなく気品があって真摯な雰囲気があるのはそういうところからなんでしょうね。
『最後の角逐』小林泰三
一体誰が誰なんだとなんだか拍子抜けした感じ^^;登場人物たちの探り合いに読むほうはちょっと戸惑ってしまったかなという感じでした。
『青い猫目石』近藤史恵
身分違いの恋かぁ。青年が自分は釣り合わないと思いつつも彼女のピンチに命を懸けて守ろうとするところが素敵。
でも最後がちょっとゾワリとする感じで近藤さんらしいラストでした。とても好みでした^^
『ありし日の少年ルパン』藤野恵美
ラウール少年は頭が良くて優しくていい子で、お母さんのために盗みを働いていてそれを母親が喜んでくれないと思っているのに生活のためとしていることがなんとも切ない。
スリをさせられていた少女を救ったシーンも素敵でした。
『ルパンの正義』真山仁
真山さんの作品は初めて読みました。青年時代のルパンもカッコよかったですね。
ドレフュス事件って実際にあった事件なんですかね?ルパンが救いたいという気持ちもドレフュスの想いも伝わって切なくなりました。
『仏蘭西紳士』湊かなえ
湊さんの作品はついつい身構えてしまうのですが^^;殺人事件自体はえげつなかったですが、お姉さんもきっと幸せになれますし、美千代とフランス紳士がとても素敵で読後感が気持ちよかったです。

<ポプラ社 2016.3>H28.4.6読了