
著者:伊坂幸太郎
祥伝社(2015-10-08)
販売元:Amazon.co.jp
陽気なギャング一味の天才スリ久遠は、消えたアイドル宝島沙耶を追う火尻を、暴漢から救う。だが彼は、事件被害者のプライバシーをもネタにするハイエナ記者だった。正体に気づかれたギャングたちの身辺で、当たり屋、痴漢冤罪などのトラブルが頻発。蛇蝎のごとき強敵の不気味な連続攻撃で、人間嘘発見器成瀬ら面々は断崖に追いつめられた! 必死に火尻の急所を探る四人組に、やがて絶体絶命のカウントダウンが! 人気シリーズ、九年ぶりの最新作!
久しぶりにギャング一味に逢えました。久しぶりですねー。まさかの9年ぶりとは。
私はこのシリーズ、だいぶ前から買って持っていたのですが読むのがもったいないと思って2冊目を読み終えたのは1年前なので皆様から考えれば大分最近ですが^^;
それにしても雪子の息子さんが大学生になったり成瀬の息子が就職したり、物語の中でも時は流れているんですね。久遠とかずっと雰囲気が20歳前後のままなんですけどアラサーだったりするのかな?
今回はギャングたちが大ピンチに。そのピンチをどう乗り切るのか!っていうのが大筋の話なのですが、この話の肝となるライターの火尻という輩が本当に腹の立つ奴で。こういうイラッとさせるキャラをかいたら伊坂さんはピカイチですよねー。
こんなにもたくさんの人たちを不幸にさせて何とも思わない男。きー腹立つ!←
そんな男に弱みを握られてしまって成瀬たちもピンチに。
それをどう乗り切るのかなぁと思ったのですが、さすがなようなこれで大丈夫なの?と不安なような感じもするようなという結末でした^^;
でも火尻に一泡吹かせてやったところはスカッとしました。それがこのシリーズの醍醐味ですよね。
<祥伝社 2015.10>H28.3.7読了
私は9年ぶりに読みまして、作中でも年月が経ってて、おお!と思いました。確か前は、慎一は小学生だったような・・・?
年月が経ったおかげで、色々と世の中が変わって銀行強盗がしにくくなったみたいですねぇ。ギャングたちの活躍をまだ見たいのですが、強盗シーン無しでも、このシリーズはアリなんじゃないかと思います。ていうか、それでもいいから、書いてほしいです〜!
火尻、ホント腹立ちますよね。私もすごくイライラしました。なので、あのラストはちょっとご都合展開だと思いつつ、ざまあみろ!と思っちゃいました(^^;)。