
著者:宇田 智子
筑摩書房(2015-06-08)
販売元:Amazon.co.jp
「本屋になりたい」という気持ちのままに東京の巨大新刊書店から沖縄の小さな古本屋へ。この島の本を買取り、並べて、売る日々の中で本と人のあいだに立って、考えたこととは。
先週の「すずらん本屋堂」で特集されていた古本屋「ウララ」の店主が書かれた本です。
番組で紹介されていた本は別の作品なのですがこちらの方が手元に来るのが早かったので先に読みました。
まず文章が読みやすいです。ちくまプリマー文庫は中高生や初心者向けのジャンルではあるのですがするすると入っていきました。
そして本というものに懸ける想いがひしひしと伝わってきました。そして共感できるところがたくさんありました。
大手書店を退社して古本屋を始めるというその選択。ほぼ同世代の私には衝撃でした。ここまでの決断はなかなかできません。
古本屋という世界も本当に幅広いですよね。色んな知識を持っていなければならないし、そしていろんな仕事を一人でこなさなければならない。大変だと思います。でも、職場は一人だけど色んなネットワークで人って繋がっているんだなということも改めて感じさせられました。
古本屋という職業についてを勿論語られているのですが、図書館についてもちょこちょこ話されていて、その内容が私はとても嬉しかったです。図書館の必要性、重要性が「そうそう!私もそう思ってたの!」と思わせてくれて。図書館司書になりたいと思っている私にとってはありがたい言葉でした。古書店も図書館も、立場は違えど利用者が求める本と出合うために手助けをする仕事なんだなぁなんて思ったり。
そしてすみません、私はこの本を図書館で借りて読みました。もう1冊も図書館で予約して待っているところです。
でも、いつかきっと、この2冊の本を沖縄に行って「ウララ」で購入したいなと思いました。宇田さんにお逢いして「読みました!そして買いに来ました!お会いしたかったです!」なんて言って購入したいです^^夢が一つできました。
<筑摩書房 2015.6>H28.3.1読了