箱根駅伝監督 人とチームを育てる、勝利のマネジメント術箱根駅伝監督 人とチームを育てる、勝利のマネジメント術
著者:酒井政人
カンゼン(2015-11-04)
販売元:Amazon.co.jp

自身も元箱根駅伝ランナー!初の単行本。国民的行事、“箱根”を制するために何が必要なのか?箱根駅伝出場強豪校の名将たちが明かす、指導哲学&組織づくりの秘訣。9者9様のチーム戦略。
第1章 箱根駅伝を制した最新マネジメント
日本体育大学 東洋大学 青山学院大学
第2章 トップを目指す組織のマネジメント
駒澤大学・大八木弘明監督、東海大学・両角速監督
第3章 “弱者が強者に勝つ"ためのチームマネジメント
亜細亜大学・岡田正裕監督、中央学院大学・川崎勇二監督
第4章 「チーム」と「個」を輝かせるマネジメント
早稲田大学・渡辺康幸前監督(現・住友電工陸上競技部監督)、拓殖大学・米重修一前監督

もうタイトルを見て読みたい!って思いましたよね。
豪華な監督の面々…読んでいて本当に楽しかったです。
当たり前ですけど監督によって本当に考え方が全然違いますよね。
1番読みたかったのが大八木監督の指導の章でした。
指導は厳しそうだけど本当に愛情を感じます。大八木監督が現役時代に苦労されているからこそ指導者として成功されているのかなと思います。
家庭の事情で大学進学できず、実業団に入ってお金を貯めて大学へ進学して箱根駅伝出場。並々ならぬ努力をされたのだろうと思います。今年の箱根駅伝でもそういう選手がいらっしゃいましたよね。それほど箱根駅伝は特別なんだなということを感じます。
両角監督は佐久長聖高校の監督だったんですね。あの強豪校を強くした立役者!両角監督が指導した選手の面々…素晴らしすぎて鳥肌が立ちます。今は高見澤監督なんですね。この方知ってますよ。数年前の北海道マラソンで優勝した方ですよね。30前後に見えるのに「佐久長聖」と入ったユニフォームを着ていて不思議に思ったのを覚えています^m^東海大学もここ数年強いですもんね。楽しみです。
そして岡田監督。私、亜細亜大学が優勝した時の箱根駅伝を見ていないんです…もうそれが悔しくて悔しくて!今でも悔しいです←今の亜細亜大はしばらく本戦から遠ざかっているのでまた戻って来てほしいなと思っています。
中央学院大の川崎監督の考えが1番面白かったですね。
箱根駅伝優勝を目指しているわけではないとはっきり言っているのがまた良いです。
確かに中央学院大の選手って走りが個性的な選手が多いですよね。走り方っていうんじゃなくて…上手く伝えられないんですけど。篠藤選手も木原選手も漬滝選手もなんか独特ですよね。中央学院大出身の選手は現役時代が長いというのは何だか納得です。
最後に渡辺監督。
私は渡辺監督の現役時代を知りません。
でも、箱根駅伝で区間記録が出そうなとき、最近の選手に混じって渡辺監督の名前がいまだに出てくることがあって本当に凄い選手だったんだなということは分かります。
でも凄い選手だったからこそ、自分と同じモノサシで選手たちを考えてはいけないと思って指導するのって難しかったんだろうなと思います。
それでもちゃんと結果を出して5年前には出雲・全日本・箱根の三冠を達成して。あの年の事は私も強烈に印象に残っています。早大もまた上がりつつあるから楽しみですね。
監督が今までの教え子の選手たちの話をされていたので、たくさんの選手の事を知ることが出来たのも良かったです。もう名前が出てくるたびに興奮しちゃって^^
本当に楽しい読書が出来ました^^

<カンゼン 2015.11>H28.2.21読了