喉の奥なら傷ついてもばれない喉の奥なら傷ついてもばれない
著者:宮木 あや子
講談社(2015-10-20)
販売元:Amazon.co.jp

二十歳で八十歳の巌夫と打算ずくの結婚をした麻貴は、巌夫の息子、さらに孫とも不倫をしている。ある日、ふらりと赴いた旅先で出会った女学生に抱いた気持ちは、未だかつて経験のないものだった。(「金色」)。狂おしく愛を求める女たちの物語。

うわあああ…恐ろしい…恐ろしい…
いろんな愛の形が怖かった…。
「天国の鬼」かつて虐待を受けていた明日香は明良と10数年ぶりに再開したことでそれを思い出し自分の子供にも虐待をし始める。子供に対する想いが怖い。2人が駆け落ちし、それに失敗したことで今はそこからの余生を過ごしているという感覚すら怖かったです。
「味蕾」オーガニックカフェで働く主婦の話。
「金色」本当に何もかも計算ずくなのが怖い^^;でも親からそうやって育てられたんだからそうなってしまうよね…。むしろ若いのに何でもこなしてしまうのがまたすごい。
「指と首、隠れたところ」ピアノを教える主婦の話。大人の生徒も募集するというくだりで何となく予想がついてしまったけど。でもこの人も共感できないけど旦那さんはもっと怖いなぁ。
「ろくでなし」この作品が1番展開がぶっ飛んでいましたけど、私はこの話が1番好きだったかも。
「泥梨の天使」過干渉な親の話。いくら自分に親がいなかったからってここまで言ったらただただオソロシイ。奈々ちゃん、逃げたほうがいいと思う、お父さんと一緒に。
もしくはお母さんがカウンセリング受けるか精神科行ったほうがいいと思う…こんな人が家にいたら1日だって耐えられない…。

<講談社 2015.10>H28.2.15読了