
著者:宮木 あや子
光文社(2015-07-17)
販売元:Amazon.co.jp
大手テレビ局「帝国テレビジョン」での仕事に昼夜、オンオフの区別はない。恋も夢も曖昧なまま、それぞれの“戦場”に向かう日々―憧れと現実のあいだで揺れる5人の女性の切実な生き様がここにある。仕事、恋愛、夢、希望、葛藤…。等身大の思いが胸に響く、すべての戦う女性たちに捧げる物語。リアルにビター、だけど必ず前を向きたくなるお仕事小説!書下ろしエピソードを加えて刊行!
仕事に生きる5人の女性の物語です。皆さん職種は違いますがテレビという媒体に関わる仕事をしているので連作短編のようになっています。
いやー…ここまで仕事漬けの日々、いくら好きでも私には出来ないなぁ。でもみんな有能そうで、かっこよかったです。
そしてテレビにまつわる仕事や裏話も知ることが出来て勉強になりました。
私がいうのも凄くなんなのはわかっていますが^^;出てくる女性たちはみんな、仕事は出来るけど不器用だなぁと思いました。
始めに登場した松国は仕事は出来るけど、付き合ってた男酷すぎないか?女性をバカにするにもほどがありますよ。でも見てる人はちゃんと見てる。ただ、実らない恋で切なかったけど。
脇坂も仕事が出来るけど不器用そうだなぁと思いました^^;でも素敵な人ですよね。一葉がねえさんと言って慕うのがわかる気がしました。
そして、5人の中で1番印象的で何度も読み返してしまったのが山浦の章でした。
山浦の仕事に対する想いとか結婚観が似ていてわかるわかる!と思うのもあったのですがそれだけではなく。
山浦に突き付けられた現実が辛すぎる…!でも山ちゃんは強いですね。ホント強い。
山ちゃんが周りに言われ続けていた言葉は私も同じく言われ続けてます。
でも好きなことに終わりなんてないし終わらせようとも思わない。終着点なんてないんです。山ちゃんが大好きな人に言われた一言。文字で読んでも頭の中で思い浮かべても私は涙が出てきます。ただ嬉しいというだけではなくて自分の人生を捧げた人に言われた言葉だからいろんな思いがあふれてきますよね。
私は山ちゃんのようなことを言われることは永遠に来ないと思うけど、でも大好きな人がいるから頑張ろうって思えるという気持ちは同じです。私もちゃんと生きようって大袈裟だけど思いました。あぁ・・・記事を書きながらも涙が出そうです。
そして最後の野良ルーム。3っていうのが良いですね。いつも女性5人が出てくる小説はみんな集まって飲んだり食べたり。楽しそうで羨ましいです。
それからこれは思いっきり余談ですけど。イケメン男性アイドルがたくさんいる事務所ディセンバーズのヨウコさんって、某事務所の某人がきっとモデルですよね…出てくるたびに笑っちゃったんですけど^m^宮木さんも会った事あるのかな。私は1度あります。顔忘れちゃったけど^^;
<光文社 2015.7>H27.12.16読了
この本は・・・!この間図書館で見かけて、借りようか迷ってやめたんですよ。苗坊さんのブログ見たらものすごく読みたくなったので、早速明日借りてきますw
文庫本は裏を見れば大体の内容がわかるけど、単行本は時間と元気がないとき諦めてしまいがちで。
単行本も大好きなんですけどね。
ということで、読んだら私も感想書きますw