図書室で暮らしたい図書室で暮らしたい
著者:辻村深月
講談社(2015-11-10)
販売元:Amazon.co.jp

作家になる前から、作家になってから、夢中で追いかけてきた小説、漫画、アニメ、音楽、映画、美味しいもの…etc.すべてが詰まった、読むと元気になれるエッセイ集!

いやー…面白かった…。
以前出版されたエッセイの「ネオカル日和」も面白くて私好みだったので、今回も絶対に面白いだろうなぁと思っていたのですが、やっぱり面白かったです(語彙力)
今回は色んな雑誌や新聞で書かれたものを集約された作品のようで、内容もバラエティに富んでいましたよね。
そしてお子さんのお話も多かったですね。先日テレビで第2子を妊娠中だとおっしゃっていました。
上のお子さんは3歳か4歳くらいかな。可愛い盛りですよね〜。
作家さんとしてのお話で印象的だったのはカリスマ書店員さんのお話でした。
一時期なんにでもカリスマって付いていましたよね^^;
でもこちらに書かれていた方は本当にそう呼んでもいいほどの書店員さんでした。
サイン会で憧れの作家さんの前で緊張しないように、会話をしてくれるとか、さりげない気遣いが素晴らしすぎます。私はサイン会に行った事はないんですけど、こういうことしてくれるのは嬉しいですよね。
あとはお友達で好きなタイプが「本を読んでいるのが似合う人」の結婚式の話が凄く好きでした。自分の結婚式にも本を持ってるなんて!…でも、確かに待ち時間多そうだし1冊くらい持っててもいいかも・・・なんて、思ったりしました。予定は全くありませんけど^m^
辻村さんの好きなものに関しては細分化すると違うんですけど大まかにすると似ているので^^
分かるわかる!っていう部分がたくさんありました。それは世代が近いこともあるのかなぁと思ったり。松本洋子さんの漫画、私も読んでいました。なかよし読者だったので^^私が読んでいたのは「闇は集う」というシリーズだったんですけど、ホラーなんですが切なさもあったり、好きな漫画家さんでしたねー。
それからジョジョ!私の弟が全部買っていて、読め読め言っていたのを思い出しました。私も辻村さんと同じくグロテスクでなかなか入れなかったんですけど^^;私は乙一さんがジョジョの小説を出されたことで読む気になりました。懐かしいな。
それから進研ゼミのお話。
私も幼稚園から高校までチャレメだったので(チャレメなんて言葉初めて知りました^^;)こちらも懐かしかったです。通信だからどうしてもサボってしまったりしていたこともあったんですけど、付録としてついて来た漫画やお話を私も読んでいたなぁと思いました。
そうそう、私が通っていた高校に進研ゼミの社員さんが講演に来たことがありまして。名前を聴いたことがあるなぁと思ったら小学校6年生の時のチャレンジの国語の先生だったんです。あだ名も覚えていました。先生はイラストでしか知らなかったのでご本人を拝見して何となく面影があって、懐かしかったなぁ。
なんてことも思い出しました。
そして、辻村さんは素敵な人たちと出会って恵まれた人なんだなということも読んでいて凄く感じました。家族も友人も作家としてかかわった人もママ友さんも。
でもそれは辻村さん自身が素敵な方だからなんだろうなとも思いました。
凄く濃厚で読んでいてずっと楽しかったです。

<講談社 2015.11>H27.12.9読了