カールの降誕祭カールの降誕祭
著者:フェルディナント・フォン・シーラッハ
東京創元社(2015-11-12)
販売元:Amazon.co.jp

ドイツでは、クリスマスに最も殺人が多い。十世紀から続く貴族トーアベルク家のクリスマスの惨劇を描いた表題作と、日本人の女子留学生に恋をしたパン職人の物語「パン屋の主人」、公明正大だった裁判官の退職後の数奇な運命を描く「ザイボルト」を収録。本屋大賞翻訳小説部門第1位『犯罪』のシーラッハによる珠玉の短編を、気鋭の版画家タダジュンの謎めいたイラストが彩る。ふたりの天才が贈るブラックなクリスマス・プレゼント。

とても薄い本で帰りの電車で40分くらいで読めました。
その中に3編の小説が書かれています。
いやー・・・どの作品もシュール・・・シュールすぎる・・・。
特に印象的だったのは「パン屋の主人」でした。
海外作品で日本人が登場すると、おお!と思いますよね。
今年は「TABU」が舞台化されて来日もされていましたよね。
東京の舞台が当たっていたらお目にかかりたかったなー。
どの作品もそうですけど、著者さんが弁護士さんだからそもそもの「罪とは何か?」という部分をいつも考えさせられます。この3作品もそうでした。
答えは三者三様で明確なものはないのかもしれませんが、「罪」というものについて考える機会を与えていただいている気がします。
またタダジュンさんのイラストが怖さをそそります。今までの作品でも良くタッグを組まれていますよね。

<東京創元社 2015.11>H27.12.8読了