うずら大名うずら大名
著者:畠中 恵
集英社(2015-09-25)
販売元:Amazon.co.jp

金なし、剣の才なし、家にも村にも居場所なし。百姓の三男だった吉之助が持っていたのは見えない明日への不安だけ。「この世を、ひっくり返せますかね」道場の同門、貧乏武家の有月にそう問いかけてから十数年。見えない明日は守るべき今日となり、運命はふたたび二人を結びつける。この出会いは吉と出るか?凶と出るか?正体不明の自称“大名”有月と泣き虫の村名主・吉之助。そして、勇猛果敢な鶉の佐久夜。二人と一羽が幕府を揺るがす陰謀に挑む。太平の世か、戦国か。今、江戸は天下分け目の合戦の時!

新シリーズ…なんでしょうか。これからも続いていくのかな。
将来に不安を感じていた吉也は長兄が亡くなったことで家の跡継ぎとなった。
そんな吉也改め吉之助が道端で襲われそうになった時助けてくれた有月と左源太。
かつて道場で汗を流し、また将来に不安を感じていた仲間だった。
畠中さんって、3人組がお好きですよね。まんまことシリーズもそうですし、若だんなシリーズもある意味3人組…。3人だと扱いやすいんですかね^m^
泣き虫な吉之助は有月たちに出会ったことで身辺にも変化が生じます。
にしても、吉之助は三十路あたりだそうですけど泣き虫すぎやしませんか^^;
優しい涙もありましたけど、身の危険を感じたときも泣きすぎです。しかも声を出して泣くのとかどうなんすか男として。この時代だったらうるさい!って斬りつけられてない?←ひどい
でもいい人だとは思うので人望は厚いんでしょうね。憎めないし。
3人の最大の敵と最後闘うことになるのですが、犯人が悲しかったですね。
昔に想いを馳せられる人は今が良い状況にいるからなんだっていうのを凄く感じました。
鶉の佐久夜もいい味出してましたねー!!大活躍!
面白く読みました。
吉之助にイラッとするかもしれませんけど^^;
この3人のシリーズが始まってもいいかもですね。

<集英社 2015.9>H27.11.9読了