食堂のおばちゃん食堂のおばちゃん
著者:山口恵以子
角川春樹事務所(2015-08-07)
販売元:Amazon.co.jp

オススメ!!
ここは佃の大通りに面した「はじめ食堂」。
昼は定食屋、夜は居酒屋を兼ねており、姑の一子と嫁の二三が仲良く店を切り盛りをしている。
夫婦のすれ違い、跡とり問題、仕事の悩み……いろいろ大変なこともあるけれど、
財布に優しい「はじめ食堂」で、美味しい料理を頂けば明日の元気がわいてくる!
元・食堂のおばちゃんが描く、涙あり、笑いありの心温まる物語。

山口さんの作品は、デビュー作を読んで以来でした。
本当に…素敵な作品でした。こんなアットホームで素敵な食堂があったら、私も毎日通いたいです。一子と二三が本当に素敵な人でした。人生で大好きな人との別れや様々なことを経験したからこそ言える重たい格言がたくさんありました。
第一話「三丁目のカレー」
お互いがお互いを思い合っているゆえに思ったことが言えず我慢している夫婦。そんなことで…なんて思ってしまいますけど、本人たちにとっては凄く大事なことなんですよね。最後に夫婦二人に渡したカレーが凄くおいしそうでした。
第二話「おかあさんの白和え」
二三が一子の息子高の元へ嫁いだきっかけが書かれていたのですがそれが本当に素晴らしくて。こちらまで涙が出そうでした。こんな出会いが私もあったらいいなぁ。これからくるかな。白和えも美味しそう。
第三話「オヤジの焼き鳥」
私は佃って行った事がないんですけどでもテレビで見たことがあります。まさに温故知新という言葉がふさわしいような街だなという印象でした。新しいものもいいけど、でも焼き鳥屋さんの息子さんの考えはちょっといただけないなぁ。良い恰好したいだけなんだもの。でも目が覚めたようなのでそれから考えたことなら応援したいなと思いました^^
第四話「恋の冷やしナスうどん」
二三の娘要の恋の話。好きになってしまうのは分かるけど、第三者から見ると止めた方がいいんじゃないかなぁと思いましたねぇ。二三も心配してましたね。ナスうどんおいしそう。
第五話「幻のビーフシチュー」
万里がちゃんと働いているのが好印象。仕事すること自体は嫌じゃないんですよね。
40年前の味が忘れられなくてやってきた胡散臭い男←
それで判明した一子の亡き夫孝蔵の生き様。めちゃくちゃかっこよかったです!!
そりゃどんなに美人でも一筋で愛し続けちゃいますよね!
色んな意味でスカッとした作品でした。
一子が高齢だから心配ですけど、ずっと続いてほしい食堂だなぁと思いました。
私も行ってみたい!!

<角川春樹事務所 2015.8>H27.10.2読了