空色の小鳥空色の小鳥
著者:大崎梢
祥伝社(2015-09-01)
販売元:Amazon.co.jp

「おまえはちがうから。この家から出ていくことを考えろ」三年前に急逝した兄・雄一と最後に交わした言葉。兄は微笑を浮かべていた。大企業のオーナーである西尾木家に後妻の連れ子として入ったものの、疎外感の中で暮らしてきた弟の敏也は、いまだにその真意が分からずにいた。ある日、偶然兄に内縁関係の妻子がいることを知った敏也は、妻・千秋が末期癌であることを突き止める。千秋の死後、六歳になる娘の結希を引き取ることにした敏也。だがなぜか、兄を溺愛したワンマン社長の父や一族には、そのことを一切知らせずに暮らし始めた……。敏也の真意とは? 静かな感動が胸を打つ著者渾身の家族小説!

大崎さんの作品とは思えない雰囲気でした。
ご自身でもそうおっしゃっていましたよね。
それでも読んでいて引き込まれて、どうなるんだろうどうなるんだろうと読む手が止まらなかったです。
ストーリーは最初はとても悲しくて、装丁も暗めですし怖い話や切ない話を想像していましたが、それでもやはり優しい話で大崎さんらしいなと思いました。
敏也も自分のためとは言え、自分とは血のつながりがない結希と何年も生活していきますし、途中から乱入した亜沙子や汐野との関係も凄く好きでした。
これからもこんな感じで生活していって良いんじゃないかなと思えました。
最後の終わり方とても素敵です。
お兄さんの言う通り、敏也はあの家から出ていくことを考えて良かったのかもしれないですね。それは血のつながりなど関係なく。

<祥伝社 2015.9>H27.9.30読了