空棺の烏空棺の烏
著者:阿部 智里
文藝春秋(2015-07-29)
販売元:Amazon.co.jp

オススメ!
八咫烏の一族が支配する世界山内で、宗家を守るのは山内衆と呼ばれる上級武官。勁草院という養成所で厳しい訓練がほどこされ、優秀な成績を収めた者のみが護衛の栄誉に与る。平民の茂丸、下人の千早、大貴族の明留、そして武家の雪哉。生まれも育ちも異なる少年たちは、勁草院の過酷な争いを勝ち抜き、日嗣の御子を護る武人になれるのか…?「八咫烏シリーズ」第四弾。

シリーズ第4弾。待ってました!
読めば読むほどこの作品の世界観が深く広くなっていくことが分かります。本当に素晴らしいです。今回は雪哉が入った勁草院での話が主でしたねー。面白かった。
学校の中で、生徒とそして先生までもが派閥になっているというのは何ともやりにくいですよね。当の本人たちはちゃんとお互いをたたえ合っていて仲が良いのに。
そんな中雪哉が出会った仲間たち。雪哉に思惑があったとはいえ素敵な仲間たちに出会えたことはとても幸せなことだったと思います。特に私のお気に入りは茂丸。もうこういう人大好きです。雪哉も精神的にかなり支えられていたんじゃないかなと思います。そしてこれからも。
千早も明留も個性的でいい味出してましたし、みんながこれから山内衆として若宮を支えていくんだと思ったら凄く頼もしいしこれからの展開がとても楽しみです。
もう来年に新刊が出ることが決まっているんですね。次はエピソード0のようなので新たな展開はお預けかな。すんごい気になる終わり方をしてるので気になるんですけど…
それでも楽しみに待とうと思います。
面白かった〜!!

<文芸春秋 2015.7>H27.9.11読了