ジャイロスコープ (新潮文庫)ジャイロスコープ (新潮文庫)
著者:伊坂 幸太郎
新潮社(2015-06-26)
販売元:Amazon.co.jp

助言あり〼(ます)――。スーパーの駐車場で“相談屋”を営む稲垣さんの下で働くことになった浜田青年。人々のささいな相談事が、驚愕の結末に繋がる「浜田青年ホントスカ」。バスジャック事件を巡る“もし、あの時……”を描く「if」。文学的挑戦を孕んだ「ギア」。洒脱な会話、軽快な文体、そして独特のユーモアが詰まった七つの伊坂ワールド。書下ろし短編「後ろの声がうるさい」収録。

「浜田青年ホントスカ」蝦蟇倉市のアンソロジーに書かれていましたね。読んだのが結構前だったのでちゃんと読みました。面白かったです。にしてもこのアンソロジーに書いたのは直談判だったんですね。確かに魅力的な作家さんばかりでしたもん。書いてくださってありがとう!と思います。
「ギア」設定もよく分からないし結局セミンゴとはなんぞや?
「二月下旬から三月上旬」坂本ジョンと振り回される主人公の話。色々仕掛けがあって面白かったです。最後が切ないような面白いような。
「if」あのときこうしていれば…という後悔は誰でもあると思うけど、こうきたか!と思いました。伊坂さん上手いですよね。
「一人では無理がある」冒頭の怖い雰囲気からのサンタクロース派遣?会社の松田の話。どう繋がるのかと思ったらもう素晴らしい!こういう作品大好きです。鉄板をホントの鉄板と思っちゃう松田素敵です^^でもこの人は持ってますねー。
「彗星さんたち」こちらは「エール!」で読みました。ちょうどサラメシでも新幹線清掃の方が特集されていたので特に印象に残っています。清掃の方々が繰り広げる駒田さんのお話がとても切なかったけど素敵でした。
「後ろの声がうるさい」この小説の集大成でしたねー。いろんな繋がりがあってこの作品も流石伊坂さんだなぁと思いました。最後の手紙が素敵。お互いにちゃんとわかっていたんですね。
最後の伊坂さんのインタビューも面白かったです。これからも伊坂作品を楽しみにしています。
読者は色々言いますけど(もちろん私も含め)^^;伊坂さんが書きたい作品を書けばいいと思います^m^

<新潮社 2015.6>H27.9.8読了