
著者:島本 理生
文藝春秋(2015-08-01)
販売元:Amazon.co.jp
小説家・萱野千紘の前にあらわれた編集者・柴田は悪魔のような男だった―。過去に性的な傷をかかえる女性作家。胸苦しいほどの煩悶と、そこからの再生を見事に描いた傑作。
物凄く具合が悪くなる作品でした…著者さんからしたらしてやったり?
千紘の気持ちが何一つ分からなかったです。柴田に惹かれる意味が分からない。ビクビクしながらもついていく意味が分からない。距離をいきなり縮めたり引き離したり。確かに悪魔のような男だったけど文面を見たら関わらなければいいじゃないとしか思えなくて^^;辛口ですよねすみません。
文章は素晴らしいですし惹きつける力も素晴らしいです。
それでも、物語自体は私は納得できませんでした。ごめんなさい。
純文学というジャンルはやっぱり私は相性があまりよくないのかな…
でも読んでいて一番つらかったのは、恋愛の部分ではなくて本が裁断されていく場面。以前テレビでも見たことがありますが、記録が残るからって私にはそんな残酷なことできません…。
<文芸春秋 2015.8>H27.9.6読了