作家で十年いきのびる方法作家で十年いきのびる方法
著者:鯨 統一郎
光文社(2015-06-18)
販売元:Amazon.co.jp

十七年の投稿生活を経て、『邪馬台国はどこですか?』でデビューした伊留香総一郎。好評に迎えられ、ヒット作となったことで、自信を深めた彼だが、ある夜編集者からかかってきたのは、預けていた長編の原稿をボツにするという電話だった…。一作ごとに浮き沈みする評判に悩まされながら、多くの作品を手掛けつづけてきた著者が気づいた、「作家で十年いきのびる方法」とは?『努力しないで作家になる方法』で多くの同業者の共感と感動を呼んだ著者が、デビュー後の奮戦の日々をほぼノンフィクションで描く、禁断の自伝小説・プロ作家編!

4年前に刊行された「努力しないで作家になる方法」の続編ですね。
下積み時代の17年を経てついに小説家となった伊留香総一郎。そこからの10年の軌跡です。この作品、小説ですけどほぼ実話ですよね?
鯨さんって覆面作家だから男性だろうなとは思っていたのですが本当に小説家としての人生が壮絶。デビューしてからもいきなり生活が変わるなんてことはありませんよね。
1年目にちょっと調子に乗ってしまった時期もありましたけど、専務がちゃんと軌道を修正してくれて、どんな時でも応援してくれる奥さんがいて、とても恵まれた環境だなと思いました。
本当にたくさんの作品が出てますよね…。最後の著作リストの多さに驚愕。
私はこの本を入れて32冊読んでいるみたいですがまだまだ全然!コンプリートには程遠いですね。
1冊1冊、大げさではなく命を懸けて書いているのだということが伝わってきて、いつになるかわからないけどコンプリートしたいなと思いました。
そして伊留香さんがその時期で読んでいる小説が私が既読のものも多くてうれしくなりました。本の趣味が合いそうです^^
私も「なんじゃこりゃ?」と思う感想の時もありますが←
自分の意志を貫いて書きたい作品を存分にこれからも書いていってほしいなと思います。
でも個人的には歴史ものが好きなので、そこらへんのシリーズをたくさんまた書いてほしいなとも思います^^

<光文社 2015.6>H27.8.4読了