まったなしまったなし
著者:畠中 恵
文藝春秋(2015-06-12)
販売元:Amazon.co.jp

江戸町名主の跡取り息子・麻之助が、幼なじみで町名主を継いでいる色男・清十郎と、堅物の同心・吉五郎とともに、さまざまな謎ともめ事の解決に挑む、大好評連作短篇シリーズの第5弾!
町名主の跡取り・麻之助に「真真事」は見抜けるか!祭りのための寄進が今年に限って集まらないのは?(「まったなし」)。消えた子犬が発見された場所と火事の因果関係は?(「子犬と嫁と小火」)。大江戸とは思えぬ見知らぬ景色から帰る方法は?(「運命の出会い」)。幼い子供を悪名高い高利貸しに預けたのは一体なぜ?(「親には向かぬ」)。婚礼用の白無垢に染みを付けてしまったのは誰?(「縁、三つ」)。親友・清十郎の縁談が一向に進まなくなった理由は?(「昔から来た文」)。

まんまことシリーズ第5弾。もう第5弾になるんですね。
前回がとんでもない形で終わったので^^;一体どうなるだろうと思いましたが、麻之助も周りも平常運転に戻った感じですね。
お寿々には申し訳ないけど、やっぱりお由有との関係がどうなるのか、気になりました。
本当に、2人の縁は重なりませんね…本当にもどかしいくらい。
またお由有が子供を身ごもってしまった理由が本当に悲しくて切なくて…やり切れません。今の時代2個差なんて全然大したことがないのに…。
と、この部分ばかりうじうじ言ってもしょうがないので感想をば。
今回のテーマは清十郎の縁談でしたねー。
どんな問題でもついて回っていました。
色男で女性との問題も色々あった清十郎がようやく!…って、そうなっても色々ありましたけども。でも「昔から来た文」の最後の部分がとても素敵で、またこの物語は動き出したんだなと思いました。
厄介ごとの解決も面白いのですが、出てくる人たちの人間模様も気になります。
麻之助も、ずっと一人でいるわけにもいかないし、どうなっていくんでしょうね。
今回年齢分かりましたけど26歳なんですね…。
そして、ドラマ化もされていますね。どこまで放送されるのか分かりませんが…。
主役が大好きな福士さんなのでみようみようと思って録画はしているのですが見ていません^^;ごめんなさい。いつか…多分いつか観ます←

<文芸春秋 2015.6>H27.8.3読了