真田君主演の舞台、昨日観に行ってきました。
真田君初主演ということで観に行きたい!と思い、東京も申し込んでいたのですが外れまして…。諦めていたんですけど、まさかの札幌公演があるということで。友達がチケットを取ってくれました。
その席が…なんと最前列のど真ん中で…。もうドキドキしました…。
この舞台の原作者フェルディナント・フォン・シーラッハさんの作品が私は大好きで、舞台化される前からこの本を図書館で予約してまして。なのでこの方の作品が日本で舞台化、しかも主演がさなぴだ!ということで本当に楽しみだったんです^^
しかも脚本は「炎立つ」の木内さん、演出は深作さん、もう素晴らしすぎます。

舞台は原作の前半に書かれていたエッシュブルクの生い立ちは省いて、エッシュブルクが逮捕されたところからでしたね。でも生い立ちの部分でも伏線が張られているのでその中でちょいちょい出てくるという感じでした。原作の後半はビーグラーさんが主役のような形なので舞台もそんな感じだったかなぁ。橋爪さんの独壇場が多かったです。
橋爪さんの舞台での演技は初めて拝見しましたが、やはり貫禄がありました。ホント素晴らしかったです。噛んでるところもアドリブだろうなってところもありましたけど^m^
あの毛糸玉をもって憤ってる姿が凄く可愛かったです。そこから着替える時に、コートがボタンと絡まって着れずにいたんですけどセリフを言いながらちゃんと直してきている姿が当たり前なんですけど凄いなと思ったり。
真田君の演技は本当に素晴らしかったです。パンフレットでジャニーズJrが演じるような役じゃないみたいなことを書いていましたけども、真田君は見事にエッシュブルクを演じていたと思います。エッシュブルクは障害者とは違うんですけど「共感覚」の持ち主で、他の人が見えないものが見えたり文字に色が見えたりして普通の人と違うんですよね。真田君は結構細かく表情が変わっていました。特に公判のシーン。自分を拷問した刑事に対してずっと睨んでいたのだけどビーグラー弁護士がちょっと軽口を言ったらビーグラーを見てほっとしたように笑顔になってまた俯く…みたいなシーンがあって、私鳥肌が立ったんです。
この場面以外でも表情がくるくる変わるシーンがたくさんありましたし、人に触れるのも苦手のようで人が触れる、握手するという部分での動きも上手いなぁと思いました。
あとはセーニャ・フィンクスとのシーンも良かったです。「罪」とは何か?その核となるシーンでしたし。苦悩しているエッシュブルクを見事に演じていたと思いました。
セリフも難しい言い回しも多くて大丈夫かしらなんて勝手に心配していたんですけど、大丈夫でしたよ良かったですよ。「戯曲家」くらいでした、気になったのは^m^
私は原作を読んだときにこれはどういうことだろう?とわからない部分もあったんです。
でも舞台を観て、これはそういう事だったのかと分かったところもあって、なので本当に舞台を観ることが出来て良かったです^^
いやー…それにしても近かったです…
さなぴが結構身を乗り出すシーンが多かったのですよ。
幼少期の父親と狩りに行って鹿が解体されるところを見て思い悩むシーンの時なんて結構身を乗り出してたので頑張ってガン見してたんですけど近すぎて負けたりもしました^^;
真ん中に立つことも多くてもうヤバかったです…
今まで見たコンサート、舞台の中で1番近かったです…。やっぱり舞台は生ものですね…。さなぴもホント大好きになっちゃいましたよ…改めて。
「TABU」を観ることが出来て本当に良かったです。