
著者:村山 早紀
ポプラ社(2010-05-07)
販売元:Amazon.co.jp
大事な探しものがある人だけがたどり着ける、不思議なコンビニたそがれ堂。
今回のお客様は、お隣のお兄ちゃんに告白したくてがんばる少女、街角で長くコーヒーをいれてきた喫茶店のマスター、子どもの頃、変身ヒーローになりたかった会社員......
夜空の星に切なる願いをかけた時、やさしい奇跡が起こる----。
つまずきがちな毎日に涙と笑いを運んでくれる、好評シリーズ第3弾。
いやー…やっぱり良いなぁ。風早という街が読めば読むほど好きになります。ここに住みたいなーなんて思います。出てくる人たちがみんな温かくて優しい。癒されます。今回は前回よりは泣きませんでした^m^前回が号泣過ぎたのもあります^^;
「星に願いを」
遠くへ行ってしまう大好きなお兄ちゃんのためにお弁当を作ろうと頑張る小学校6年生の女の子の話。女の子を応援するみんなも可愛かったなぁ。女の子がちゃんと自分の気持ちを伝えたシーンは何て素敵で、かっこいいんだろうと思いました。
最後の男女の出会いもとても素敵!
「喫茶店のコスモス」
何となく最初から予感めいたものがあったんですよね…そしたらやっぱりそうで。マスターと奥さんのお話が温かくて優しくてちょっとワガママで^^
喫茶店に集まる常連さんたちの会話に涙しました。
「本物の変身ベルト」
主人公の良太はずっと憧れていた女性に相手がいることを知りひどく落ち込んでいました。同じ職場にいるのは辛いと転職を考えるのですが、傷心の間に同じアパートに住む人々との関わりについて考えるようになります。
人との関わりって良いなぁと読んでいて感じました。特に高校生との会話が私は好きでした。良太も純粋で優しい青年なんだろうなぁ。私はこの世界が綺麗だとか美しいとまでは思わないし、今のこの世界が良いことばかりだと思えない状態ではあるけど、そう感じられるようになりたいなと読んでいて思いました。
<ポプラ社 2010.5>H27.6.19読了