
著者:伊坂 幸太郎
光文社(2015-02-18)
販売元:Amazon.co.jp
住人が相互に監視し、密告する。危険人物とされた人間はギロチンにかけられる―身に覚えがなくとも。交代制の「安全地区」と、そこに配置される「平和警察」。この制度が出来て以降、犯罪件数が減っているというが…。今年安全地区に選ばれた仙台でも、危険人物とされた人間が、ついに刑に処された。こんな暴挙が許されるのか?そのとき!全身黒ずくめで、謎の武器を操る「正義の味方」が、平和警察の前に立ちはだかる!
タイトルだけ見て内容を全然知らずに読みました。でも何となく内容の予想はついたのですが(本当に大まかに)そしたらやっぱりそんな感じで←
社会派?と言いますか…。
こういう感じの伊坂作品はどうも…。
魔女狩りの話はまあよく聞く話だからふーんっていう感じで読んでましたけど、日本にそのような制度が出来る世界になるとは。
公開処刑なんてありえないと思いつつも、集団行動や集団心理に関しては納得と言いますかそうかもしれないななんて思ってしまって、怖かったです。
拷問だって(平和警察は取り調べと言っているけど)ただホントだろうと違おうと認めさせているだけで何も生まれないですよね。
正義の味方は誰なんだろうって、私は全然気づきませんでした。ずっと伏線が張られていたのに。正義の味方目線が悲しすぎました。でもそういうきっかけってそんなものなのかもしれないですねー。この人と、もう一人の人物の活躍のお陰ですね。この人に関しても終盤は意外でした。
にしてもこの公開処刑に至るまでの道のりが酷すぎて読んでいて辛かったです。
やっぱり伊坂作品は、スカッとする爽やかな作品がいいなー。
<光文社 2015.2>H27.6.16読了
理不尽で不愉快なだけの話にしか思えなくて。
終盤はさすがに伊坂さんらしい展開に
なりましたが・・・。
公開処刑のシーンで、一般の人が当たり前のように
見物に来ているのが怖くて仕方がなかったです。
他人の処刑を、見世物として見られること自体が。
次はもっとスカッとするエンタメ系のお話を
書いて頂きたいですね・・・。