五十坂家の百年五十坂家の百年
著者:斉木 香津
中央公論新社(2015-04-24)
販売元:Amazon.co.jp

その朝、双子の老姉妹が手に手をとり崖から飛んだ。葬儀のため集まった家族は、武家屋敷の床下から四体の遺骨とある秘密を掘り起こす…怒涛のカタルシスを呼ぶ、淫靡で切ない長篇ミステリー。

タイトルとあらすじを読んで気になって借りてみました。初読み作家さんです。
一気読みでした。面白かった…。
五十坂家の各世代が語る五十坂家の人々。
「人喰い」の家系だと揶揄されてきたその由来と、家族がずっと隠してきた真実とは。
五十坂家のそもそもの発端はそれこそ「人喰い」と呼ばれた祖先なのだろうけど…
なんだろう…一言では言い表せないです。
語りの中で1番昔の璃理子。この人が魔女だったのかな…でも、甘やかしてしまった両親にも責任はありますよね。
そして璃理子のせいで人生が変わってしまった弥生。弥生が可哀想すぎました。
弥生がしたことは決して許されることではありません。未遂に終わったことも含めて人として間違っています。でも、そこまで追い詰めてしまったのは誰のせいか…そう考えると弥生だけを責めることは出来ません…。
蘭子と蝶子だって、魔法使いのようだと言われていましたけどこちらだって6歳の時に大人にならざるを得なかったわけだから悪いとは言えないし…
だから何が悪いのかと言ったら、血が悪いのでしょうか…答えは出せません。
全てが分かってから、一枝と公子がした行動が微笑ましいと感じてしまいました。
諸手を挙げて応援したくなりました。
由羽も取り返しが付かなくなる前に想いを吐き出せて良かったね。
これからの五十坂家の血筋はきっと安泰ですね。そう思える最後でした。

<中央公論新社 2015.4>H27.6.10読了