四季彩のサロメまたは背徳の省察四季彩のサロメまたは背徳の省察
著者:森晶麿
早川書房(2015-04-22)
販売元:Amazon.co.jp

私立扇央高校朗読部の主・華影忍。“歩く女百科全書”を自称する彼は、新入部員の後輩、通称「カラス」から、春休みに一目惚れした女子生徒を探してほしいと頼まれる。だがカラスが探していたのは「存在するはずのない」少女だった…。カラスの仄かな恋心は、嫉妬が引き起こした残酷な夏の事件、軽薄さが全てを崩壊させた秋の事件を経て、次第に忍と彼の婚約者の歪な関係へと繋がっていく―。青い春の只中で、今は亡きサロメの幻影に囚われた美しき男子高校生の一年を描く。

タイトルから一瞬黒猫シリーズかと思ってしまいました・・・。
全然違いましたね^^;
いやー・・・凄い世界観でした。
私はサロメの物語をあまり知らないのでこの作品で書かれたサロメしか分からなかったのですが・・・凄い・・・としか言いようがないですね。
この世界観は嫌いじゃなかったですけど、実際にこんな高校生がいたら絶対に嫌です←
根本の部分は違うかもしれませんけど諸々の事件は忍が関わっていて、自業自得だろ!と思うところもあんたバカか!と思うところも多々ありました。そんなこと言っちゃいけない?^^;
サロメと絡めてミステリになっていく感じも良かったです。
いろいろ意見はありそうなお話でしたが^^;
私は面白く読みました。
でもただただカラスが可哀想・・・。
補足:コメントを頂いて読み返して気づいた真実…遅。教えてくださってありがとうございました…。そうか、そうだったのか…。へぇ…っていう何か興奮というよりはいいのか?という気持ちの方が強かったり…。そうか〜…

〈早川書房 2015.4〉H27.5.27読了