コンビニたそがれ堂 (ポプラ文庫ピュアフル)コンビニたそがれ堂 (ポプラ文庫ピュアフル)
著者:村山 早紀
ポプラ社(2010-01)
販売元:Amazon.co.jp

駅前商店街のはずれ、赤い鳥居が並んでいるあたりに、夕暮れになるとあらわれる不思議なコンビニ「たそがれ堂」。
大事な探しものがある人は、必ずここで見つけられるという。
今日、その扉をくぐるのは…? 
慌しく過ぎていく毎日の中で、誰もが覚えのある戸惑いや痛み、矛盾や切なさ。
それらすべてをやわらかく受け止めて、昇華させてくれる5つの物語。

ずっと読みたかったのですがなかなかタイミングが合わなくて読まないで来てました…。
職場の休憩中に読んでいて泣きそうになって慌てて本を閉じたくらい^^;
どれも温かくて優しい物語でした。
村山さんの作品は今までも読んだことがあるのですがどの作品も素敵です。
「コンビニたそがれ堂」このくらいの男の子にはありがちな後悔ですねー。うふふ、可愛い。でも男は硬派じゃないとって時代遅れだと思うから素を出しちゃっていいと思うよ←拾った猫のその後をずっと心配しているなんて凄く良い子。美音ちゃんだってきっとわかっているんですよね。
「手をつないで」えりかちゃんがホント可哀想で可哀想で…。でもお母さんもこれがきっかけで変わりそうで良かったです。
「桜の声」桜子の声って本当に素敵なんだろうなぁと思います。私も聞いてみたい。櫻子の声が誰かを元気にして励ましているなんて素晴らしいですよね。羨ましいです。もっと誇りに思って良いと思いました。
「あんず」私、この物語が1番好きでした。家族みんなが愛情たっぷりに育てられたことが分かります。自分ばかり大事にされて、助けられてきたとみんなが想い合っているその姿が素敵すぎて、もう涙が出そうでした。あんずも、お兄ちゃんも幸せ者ですね。
「あるテレビの物語」このお話もとても可愛くて素敵でした。物にも命はありますよね。大事に大事にされたら大事にしてくれる人の事だって大切に思いますよね。私もちゃんと物を大事にしようと思いました。

〈ポプラ社 2010.1〉H27.5.15読了