レオナルドの扉レオナルドの扉
著者:真保 裕一
KADOKAWA/角川書店(2015-02-27)
販売元:Amazon.co.jp

イタリアの小村に住む若き時計職人ジャンは、祖父ベルナルドの技術を受け継ぎ、村の機械の故障を一手に引き受ける働き者。暇な時間は村長の息子ニッコロとともに、秘密基地で「自走車」の模型を作ったりして遊んでいた。そんなある日、村にフランス軍が侵攻し、ジャンの父であるコラードのことを聞きたいと脅される。ジャンが幼い頃に姿を消した父の失踪の理由には、どうやらレオナルド・ダ・ヴィンチが遺した秘密のノートが関わっているようで…。ナポレオン率いるフランス軍が狙うノートの在処は―!?名手が放つ、歴史冒険小説!

久しぶりの真保さん。あらすじに惹かれて手に取りました。
いやー・・・面白かったです。スペクタクル!冒険譚!という言葉が似合います。
この物語が史実に基づいている部分もあるというのも驚きですがこの物語の構想を30年も前から考えていたということに驚きでした。
始めからずっとハラハラしっぱなしでした。
ジャン達とフランス軍と謎の女性ビアンカの攻防。
みんなが狙っているものは300年前に亡くなっているレオナルドダヴィンチの遺したノート。
レオナルドダヴィンチが絵画以外にも精通していることは知っていました。コンタクトレンズの元になったものまで開発していたんですよね。
ジャンが若いのに頭が回るし熱いけど冷静だし魅力的な男の子でしたねぇ。相方のニッコロも素敵。
何度もピンチに晒されても冷静に対処する2人。ホント凄いです。
どういう展開になるのかとドキドキしましたけどスカッとしましたし、思わぬ神の御加護もあって良い気持ちで読み終えました。

〈角川書店 2015.1〉H27.4.21読了