何が困るかって何が困るかって
著者:坂木 司
東京創元社(2014-12-12)
販売元:Amazon.co.jp

子供じみた嫉妬から仕掛けられた「いじわるゲーム」の行方。夜更けの酒場で披露される「怖い話」の意外な結末。バスの車内で、静かに熾烈に繰り広げられる「勝負」。あなたの日常を見守る、けなげな「洗面台」の独白。「鍵のかからない部屋」から出たくてたまらない“私”の物語―などなど。日常/非日常の情景を鮮やかに切り取る18篇を収録。

ショートショートのお話18編。どれもブラックな感じが良いですねー。
坂木さんが最初にこういう作品を書かれた時はびっくりしましたけど今回はさすが^^;と思いました。最初に「いじわるゲーム」は本当にいじわるでしたねー。最低〜。
ブラックなのが多い中、私は洗面台が好きでした。まさかの洗面台目線。
何となく予感はしたんですけどやっぱりそうかと思ってほっこりしました。こういう作品も、坂木さんなんですよね。
あとは「仏さまの作り方」と「神様の作り方」もそれぞれ面白かったなぁ。
最後の「ぜんぶ困ります」も同じショートショートだと思って読んでいたら途中であとがきだと気付いて^^;ウケました。
こういう作品を書かれる坂木さんも好きです。
面白く読みました。

〈東京創元社 2014.12〉H27.1.23読了