みんなの少年探偵団 (一般書)みんなの少年探偵団 (一般書)
著者:万城目 学
ポプラ社(2014-11-07)
販売元:Amazon.co.jp

怪人二十面相に5人の人気作家が挑む!懐かしくて新しい、傑作ぞろいのオマージュ・アンソロジー!江戸川乱歩生誕120年記念プロジェクト第一弾。

5人の作家さんの中で読んだことがなかったのは向井さんと藤谷さん。向井さんの作品は数学屋さん?が気になってはいましたがいまだに読んでいません^^;
5人とも視点が面白くてそれぞれ面白かったです。
ただ、いかんせん少年探偵団を読んだことがなく^^;私の知識と言えば名探偵コナンで出てきた知識くらいで←
それでもそれくらいの知識しかなくても面白く読みました。別物と言えば別物ですからね。同じと言えば同じですけど(どっちだ)
ということでそれぞれの感想をば。
「永遠 万城目学」双子ちゃんの冒険譚が面白かったです。ハラハラドキドキそれでも最後はガッツポーズ!楽しく読みました。そして最後に2人が生きていく為に選んだ名前たちが物語のこれからを思わせるような含みでそれも良いですね。アンソロジーの始めにピッタリな作品でした。
「少女探偵団 湊かなえ」カスミちゃんのおばあちゃんの話が面白かった!小林少年との冒険にドキドキしました。少女が頑張る話も良いですね。体操の事で思い悩んでいたカスミちゃんのその後も良かったです。
「東京の探偵たち 小路幸也」小路さんの作品は小林少年が小林青年になっている時代のお話。こちらはハラハラドキドキを事前に防いだ感じでしたけど^^;それもまた粋な感じでした。ぞぞっとするような。
「指数犬 向井湘吾」東大を出た人って感じな話でしたね(ざっくりすぎそして偏見すぎ)倍になって倍になってってのはドラえもんの「バイバイン」っていう道具を思い出しましたけど。のび太がこのおまんじゅうを食べちゃったらなくなっちゃうから増やしたいっていうアホな←悩みにドラえもんが答えた道具。最後は可愛らしくて良い作品でした。
「解散二十面相 藤谷治」少年探偵団って怪盗二十面相としか闘ってなかったんだろうか←分かっていない人。二十面相の苦悩は読んでいて面白かったです。真面目な良い人ですね^m^最後のどんでん返しも面白かった!

〈ポプラ社 2014.11〉H27.1.17読了