
著者:行田 尚希
アスキーメディアワークス(2013-02-23)
販売元:Amazon.co.jp
高校生の小幡洸之介は、画家である父の作品が夜になると動き出すという怪奇現象に悩まされていた。「そうした事件を解決してくれる場所がある」と耳にして訪ねると、そこはいかにも怪しげな日本家屋。意を決して中へ入った洸之介が目にしたのは、驚くような光景だった。そして彼は、加納環と名乗る、若く美しい女表具師と出会う―。人間と妖怪が織りなす、ほろ苦くも微笑ましい、どこか懐かしい不思議な物語。第19回電撃小説大賞“メディアワークス文庫賞”受賞作。
タイトルに惹かれて読みました。面白かったです。
舞台は現代なのにどこか古風で昭和な感じ。それが私には良かったのかもです。
主人公の洸之介がとても素直でいい子なのと、環さんを始め個性的なあやかし達とのやりとりが好きでした。
取り扱っているのが表具というのがまた良いですよねー。
ちょうど先日、テレビで表具店の職人さんが修復されているのをみて、過去の作品を後世まで伝える素晴らしい仕事だなと思っていたので尚更そう思いました。
修復している本人も年季が入っていましたけど^^;
様々な怪奇現象にまつわるお話も温かくて良いです。
3巻まで出ているようなので読んでみたいと思います。
〈アスキーメディアワークス 2013.2〉H27.1.12読了