アイネクライネナハトムジークアイネクライネナハトムジーク
著者:伊坂 幸太郎
幻冬舎(2014-09-26)
販売元:Amazon.co.jp

ここにヒーローはいない。さあ、君の出番だ。奥さんに愛想を尽かされたサラリーマン、他力本願で恋をしようとする青年、元いじめっこへの復讐を企てるOL…。情けないけど、愛おしい。そんな登場人物たちが作り出す、数々のサプライズ。

伊坂さんの新刊!待っていました^^
この連作短編集の感じ!好きです!!いろんな人が繋がっていましたねぇ。
もともとは斉藤和義さんのために書き下ろした小説らしいですね。というか元々作詞を頼まれていたとか?伊坂さんが作詞なんて!書いてみてほしかったなー。
この物語の全体で斉藤さんという謎の人が登場するのですが検索してないですけど出てくる歌詞は全部斉藤さんの曲なんでしょうね^^
伊坂さんがエンジニアの仕事を辞めて作家一本でやっていこうと決めたのも斉藤さんの曲を聴いたのがきっかけなんですよね^^奥さんの「売れなかったら斉藤さんのせいにしよう」という言葉が好きです。
出てくる人みんな好きだったけど織田夫はホント変人でしたねー。
このめちゃくちゃな感じは「チルドレン」の陣内を彷彿とさせるような・・・
奥さんも素敵ですね。ホントモテモテだった奥さんがどうしてこの男と結婚したのか…
それでも「うまく言えないけど、あの旦那とわたしと子供たちの組合わせがね、わたしは結構好きなんだよ」という言葉が何だかいいなぁと思いました。娘さんも素敵に成長されてました^^
伏線がいくつもちりばめられていて何度も読み返しました^^ホントこういうの大好きです。

〈幻冬舎 2014.9〉H26.12.4読了