警視庁「女性犯罪」捜査班  警部補・原麻希 (宝島社文庫『日本ラブストーリー大賞』シリーズ)警視庁「女性犯罪」捜査班 警部補・原麻希 (宝島社文庫『日本ラブストーリー大賞』シリーズ)
著者:吉川 英梨
宝島社(2014-09-04)
販売元:Amazon.co.jp

一家四人惨殺事件に仕掛けられた、ミスリーディングに気付けるか! ?
初動捜査で浮かんだのは、殺されたアイドルタレントのストーカーをしていた男だった――。
「女性犯罪」捜査班に異動となった原麻希が、新たな難事件に挑む!
奥多摩の陶芸家宅で起きた、一家惨殺事件。殺されたのは十六代目繁田庄三衛門とその妻・恵美、そして双子の娘・瑠衣と芽衣だった。瑠衣は人気アイドルグループの一員で、瑠衣のストーカーによる犯行、瑠衣をねたんだ芽衣による犯行、江戸時代から続く由緒ある陶芸窯の跡取りの座を巡っての犯行と、犯人が絞り切れないまま捜査は進む。
そんななか、麻希は捜査の進行状況が、真犯人によって仕組まれた方向へと進んでいることに気づき……。真犯人によるミスリーディングに翻弄される女性犯罪捜査班。かつてないタイプの知能犯と麻希の駆け引きも見どころの、ハラマキシリーズ最新作。

前回でシリーズが終わってホッとしていたのだけど、新シリーズがスタートしたんですね。前回から4年後くらいかな?
上司の妹尾から離れて女子班に配属になったハラマキ(こういう書き方したら怒られそうだけど)相変わらず凄まじい行動力と判断力。読んでいて面白いです。
新たに配属になった夢美も麻希を信頼してついて行ってる姿に好感を持ちました。最後の言葉が非常に可愛かったです^^
事件に関しては警察同様私も犯人に振り回されましたけど、ホントひどいわ…
こういう頭脳犯を読んでいると私はいつも「模倣犯」のピースを思い出します。
緻密な計画を練り上げて完璧な犯罪を目指すのだけど、確かに人間味の部分や愚かな部分を露呈されると一気に崩れますよね。頭だけよけりゃいいってもんじゃないっていう事が分かります^^;
イライラしっぱなしでしたけど、最後はスカッとしました。女性班もみなさん素敵です。
亜矢子がだんだん本性を現しているのとかかっこよかったし、織江も上司らしくてかっこいいし。女性が男性に負けじと頑張る姿はやっぱりいいですね。特に男社会な仕事だと。
これからもこのシリーズを読んでいきたいと思います^^
にしてもハラマキさんは30代でおばあちゃんになったのね…

〈宝島社 2014.9〉H26.11.19読了