
著者:小路 幸也
早川書房(2014-08-22)
販売元:Amazon.co.jp
警視庁SPの土壁英朗は仕事の負傷で休暇を取り、幼い頃両親の離婚で別れたまま2年前に事故死した母の墓参りに赴く。北海道にある母の実家は町を支配する名家で、今は祖父母と小5の異父弟・未来が住んでいた。しかし初めて会う未来は自分が母を殺したと告げ、自ら座敷牢に篭もっていた。その真意とは?さらに町では謎の事故が相次ぐ。信じるべきものがわからぬまま、英朗は家族を護るため立ち上がる。
今回の作品は早川書房から出ているからかいつもよりもミステリ度が高かったような気がします。英朗の母が育った生家、篠太とは一体。
英朗が来津平に来たことによって様々な出来事が起き、巻き込まれて行きます。
たくさんの謎がちりばめられて、この村にどんな謎が隠されているんだろうとドキドキしながら読みました。篠太村に隠された謎はなるほどと思ったのですが、そのこと以外の出来事がもし全部そうだったら…うわぁ〜!という感じで←想像したらちょっと怖かったです。すんごい分かりにくい説明ですね^^;すみません。
小路さんはよく北海道を舞台に書かれるので来津平っていう町は架空だけどどこかモデルの町があるのかなーと思ったのですが今回の作品はクイーンの作品が絡んでいるそうですね。私は外国の小説はあまり読まないので全然分からないのですが(悔しい)
でも来津平って名前を聞いて何となく平取町を思い浮かべました。平しかあってないし、私は行ったことないのでホント最初の印象ですけど。
タイトルの壁と孔雀ってどういう意味かなーと思ったのですが、なるほど(笑)
ラストは完全に全部解決!じゃないけど、これでよかったんですよね。
〈早川書房 2014.8〉H26.10.20読了