胡蝶殺し胡蝶殺し
著者:近藤 史恵
小学館(2014-06-20)
販売元:Amazon.co.jp

歌舞伎子役と親同士の確執を描くミステリー
「美しい夢ならば、夢の中でも生きる価値がある」
『サクリファイス』で大藪春彦賞、第5回本屋大賞2位を獲得した、近藤史恵氏が長年温めてきた、歌舞伎の子役を主人公にしたミステリー。
梨園を背負う2人は「胡蝶」を舞えるのか? 歌舞伎の奥深さ、そしてそこに生まれる確執と妄執…。歌舞伎子役の愛と夢を描いたミステリー。『本の窓』掲載を加筆・訂正し単行本化。

舞台が梨園なのは知っていましたけど内容は全く知らずに読みました。このあらすじを最初から読んでいたら、私は手に取っていなかったかも^^;確執とか嫌い。
でも確執というほど強くは読んでいて感じなかったですね。確かに由佳利の行動は行き過ぎてるなとは思いましたけど自分で自分の首を絞めてるだけですし。一方的でしたし。病気を分かってて舞台に出そうとしたところはあまりにも自分勝手でおいおいと思いましたけども。
萩太郎が冷静だったのも良かったのかもしれない。自分の子供、俊介が勿論大事だけど秋司のこともちゃんと立ててることが分かったので。
梨園って本当にいろんな人がいろんな場面でプレッシャーに感じるんだろうなぁ…。
近藤さんらしいドキドキする展開でしたけど、最後が良かったです。険しい道だろうけど応援するよ!と思いながら読み終えました。
にしても俊介君の成長ぶりに最後おばちゃんはじんわりしてしまいましたよ^m^

〈小学館 2014.6〉H26.7.24読了