邪馬台国殺人紀行 (実業之日本社文庫)邪馬台国殺人紀行 (実業之日本社文庫)
著者:鯨 統一郎
実業之日本社(2013-02-05)
販売元:Amazon.co.jp

美人歴史学者の静香、ひとみ、東子の女子三人は、吉野ヶ里遺跡の古代墓で、知人の考古学者の死体を発見。しかも死体近くには邪馬台国の所在を示す金印もあった。未知の殺人犯と、日本史上の一大論争の二つの謎に遭遇した三人は、安楽椅子探偵の手法をもって犯人を推理する。事件終盤、露天風呂でひらめいた真相とは―。トラベル歴史ミステリー三編を収録。

鯨作品でおなじみの静香と東子が一緒にいるのが新鮮。
東子がシリーズで登場する雰囲気とちょっと違いましたね。
正直静香のキャラクターはあんまり好きではないんですけども^^;
3人が考えた「アルキ女デス」としてさまざまなところを旅行するのですがその各地で殺人事件に巻き込まれます。3編収録されていてそのすべてが邪馬台国があったのではないかと説が出ている場所でした。
さらっと読める短い作品でもったいないなと思いつつ、史実について語るシーンは難しくてここが長いと読む気がなくなってしまうので^^;ちょうどいい塩梅だったような気もします。
でも鯨さん「邪馬台国はどこですか?」で更に全然違うところにあったのではっていう説も考えられていましたよね。
鯨さんの作品はこういう歴史と結びついているものがやっぱり好きだなぁ。
ひとみ同様静香にむっとするときもあるけど^^;またこの3人で旅して事件に巻き込まれてほしいなぁ。

〈実業之日本社 2013.2〉H26.7.11読了