
著者:ゲイル・キャリガー
早川書房(2011-06-30)
販売元:Amazon.co.jp
異界族の存在を受け入れた19世紀のロンドン。この地で突然人狼や吸血鬼が牙を失って死すべき人間となり、幽霊たちが消滅する現象がおきた。原因は科学兵器か疫病か、あるいは反異界族の陰謀か。疑われたアレクシア・マコン伯爵夫人は謎を解くため、海軍帰還兵で賑わう霧の都から、未開の地スコットランドへと飛ぶ――ヴィクトリア朝の格式とスチームパンクのガジェットに囲まれて、個性豊かな面々が織りなす懐古冒険奇譚!
英国パラソル奇譚第2弾です。
19世紀のロンドンが舞台。人狼や吸血鬼が人間とともに生きている世界です。
前作でコナル・マコンと結婚し、マコン夫人となったアレクシア。
魂なき者として議長も務め、忙しい日々を送っているさなか、人狼や吸血鬼が人間となり能力を失う現象が起き始めます。そしてコナルも夫人に何も告げずにかつて自分が過ごしていたスコットランドへ飛び立ちます。
さまざまな謎に包まれた今回もどうなるか、ドキドキしてとても楽しめました。
アレクシアの大胆かつ聡明な言動は見ていて惚れ惚れするほど。
前回は冒頭でしか活躍しなかったパラソルも大いに大活躍!いやー面白い。
ただ、アイヴィとフェリシティのアホさ加減はどうにかならんものか。どうしてアレクシアとアィヴィって友達なんだろう。2人の自分のことしか考えてない、自分の身なりや流行しか考えない。
凄く危機的状況なのにちゃらんぽらんなことを言っていて、いらぁ!っと何度もしましたよ^^;
それでもまあ、なんとかなりましたが。
でもまさかの最後の展開。
私も少数派の意見を信じたいなぁ。
あとがきでこれからの展開が少し書かれていました。
アレクシアのお父さんのことも少しは分かるのかなぁ。楽しみです。
〈早川書房 2011.6〉H26.6.16読了