絵本「旅猫リポート」絵本「旅猫リポート」
著者:有川 浩
文藝春秋(2014-02-28)
販売元:Amazon.co.jp

『図書館戦争』『阪急電車』『県庁おもてなし課』『フリーター家を買う。』『空飛ぶ広報室』ほか、映像化でも大人気の有川浩が、児童文学挿絵家の第一人者村上勉がタッグを組み、初めて挑んだ絵本!
きっかけは、「週刊文春」で連載された『旅猫リポート』だった。村上が挿絵を描き、連載時から大きな反響を集めた本作品は、単行本刊行後、吉川英治文学新人賞、山本周五郎賞、山田風太郎賞など、相次いで文学賞候補に挙がる評価も得て、十万部を越すベストセラーとなっている。
深い事情を抱えた青年・サトルが、手離さざるえなくなった愛猫・ナナの預け先を探し旅に出かけることからはじまり、彼が辿ってきた人生で心通わせた懐かしい人たちと出会い、目に映る美しい景色――そして、当代きってのストーリーテーラーの作者ならではの渾身のラストは、「涙なくしては読めない」の声が全国から数多く寄せられた。
本書『絵本・旅猫レポート』は、その感動をさらにスケールアップ。独特の淡いオリーブグリーンを基調に描かれた村上の精密な挿絵は、贅沢にも全点が絵本のための書き下ろし。有川の文章はキュートな猫の視点を巧みに操り、子供の冒険心をワクワクさせるものだ。
すべてのページにルビをふり、小学生低学年からも読むことができるようになっているが、もちろん子供への読み聞かせにもぴったりの一冊である。
愛する相手との悲しい別れの先にも、きっと温かいぬくもりが待っているはず……子供たちの世代へ是非とも語り継ぎたい物語。同時にすべての愛する人へと贈りたい、永遠の真実がここにあります。
深く静かに心にしみる感動をもたらすロングセラーとして、新しい伝説の絵本がここから船出を迎えるのです。

旅猫リポートの絵本版です。
この本の存在を知ったのはお友達のブログさんを拝見したからで、それまで絵本バージョンがあることは知りませんでした^^;
絵は小説版と同じく村上さんが書かれたんですね。
ストーリーは小説に比べると少ないので感動的な部分は少なめなのですが、ナナ目線なのが良いです。
最後も良かったです。
コロボックルの話がちらっと出てきたのも嬉しかったです。

〈文芸春秋 2014.2〉H26.6.14読了