COVERED M博士の島COVERED M博士の島
著者:森 晶麿
講談社(2014-04-16)
販売元:Amazon.co.jp

募集内容・・全身整形に抵抗のない二十代から三十代の男性を急募。
報酬・・一千万円。
条件・・瀬戸内海O島に最大一年の滞在。
備考・・術後、元の姿に戻れないことを承諾できる方に限ります。
人生に絶望していた「僕」は、新しい「自分」を手に入れるために、治験モニタ人材バンクのサイトにあった異様な募集に応募し、O島に向かった。瀬戸内海に浮かぶO島は、近年まで〈鬼〉が出ると噂され、周囲の住民も近づくことのない孤島だったが、東京から姿を消した若き天才美容外科医のM博士が購入し、研究棟を建てて究極の「美」を追究していた。そこには、二人の美しい女と博士の婚約者=レイコがいた。「僕」の手術後、M博士の部屋から、首のない死体が見つかる。博士を殺した〈鬼〉を自らの手で捕まえるため、レイコは研究棟を〈密室〉にしていく――。
なぜ、M博士は殺されたのか。究極の「美」とは何なのか。〈鬼〉は何者なのか。アガサ・クリスティー賞作家が初めて挑んだ孤島ミステリ。

いやー凄いですねー…黒猫シリーズと同じ作品を書いている人とは思えない…。
面白かったけどえげつないというか残酷というかなんというか…上手く言えません^^;
隔離された島での殺人事件。いやー凄い。
一人一人の思惑が見え隠れしていてその心理戦も面白かったですし展開も面白かった。
最後の最後もこうつながっていたのか!と思いましたし。
ただ、最後は何も残らない。予感はしていたけど…何もなかった。それが凄く凄く悲しかった…。
彼は幸せだったんだろうか。少しでも幸せだと思っていたらいいな。
孤島でM博士。森博嗣さんの真賀田四季を思い出しました。性別違うけど。四季シリーズも読もう読もうと思って何年経っただろうか…

〈講談社 2014.4〉H26.5.21読了