
著者:伊坂 幸太郎
新潮社(2014-01-31)
販売元:Amazon.co.jp
「首折り男」に度肝を抜かれ、「初恋」に惑って「怪談」に震え、「昆虫」は覗き見され、「合コン」では泣き笑い。「悪意」が黒澤を襲い、父は子のため「復讐者」となる―全7編、胸元えぐる豪速球から消える魔球まで出し惜しみなく投じられた「ネタ」のアンサンブル!
どこかで読んだことがあるなぁ…と思っていたら「首折り男の周辺」「僕の舟」「合コンの話」はアンソロジーに載っており既読でした。記事もどっかにあると思います(適当な)
タイトルが凄く面白そうで楽しみにしていたのに首折り男という名前が入っている作品はすでに読んでいたという…残念。
ただ「首折り男の周辺」と「僕の舟」に登場した老夫婦が一緒でつながっているのにちょっと感動。別々に読んでいたので気づかなかったんですよね。
更に「濡れ衣の話」「人間らしく」「月曜日から逃げろ」「相談役の話」も微妙に繋がっていたので面白かったです。この時系列の巧みな感じが伊坂さんですよねー
そしてやはり黒澤さんがいい味出してます^^今回は弱みを握られていましたけどそんなものは何のそのでしたね。黒澤は警察に突き出されてもするりと抜けだしそうです^^
黒澤はちょいちょい登場するから良いのですが、個人的に伊坂作品で1番好きな作品とキャラクターは「チルドレン」の陣内なのでふらっと登場しないかなぁといつも思っています。あんなどぎついキャラなのに、全然出てこないんですよね〜
今回もイラーっとする人がたくさん出てきましたけどだいたいスカッとしたので良かったです。本当に神様っているんだっていう天誅というか天罰というかそれが凄まじかった^^;
山家清兵衛って本当にいるのか?と思って調べたら本当にいる人だったんですねぇ。
会話の中の伊坂節が心地よかったです。
地味に最後の「合コンの話」が良い締めだったような気がします。
〈新潮社 2014.1〉H26.5.20読了
自分も「首折り男のための協奏曲」読みましたよ。
面白いですよね。
小気味良いトリックが盛り込まれているのも良かったです。
そのうえ黒澤の展開する洒落のきいた会話にくすりとしてしまいましたよ。