
著者:宮木あや子
KADOKAWA/メディアファクトリー(2014-03-14)
販売元:Amazon.co.jp
憧れのファッション雑誌の編集者を夢見て、根性と気合と雑誌への愛で、 激戦の出版社の入社試験を突破し 総合出版社・景凡社に就職した河野悦子(こうの・えつこ)。
しかし、「名前がそれっぽい」という理由で(!?)、悦子が配属されたのは校閲部だった。
入社して2年目、苦手な文芸書の校閲原稿に向かい合う日々。 「こんなところ早く抜け出してやる」とばかりに口が悪い演技をしているが、 段々自分の本性がナマイキな女子であるような錯覚に陥ってくる毎日だ。
そして悦子の原稿や周囲ではたびたび、ちょっとしたトラブルや事件が巻き起こり!?
タイトルにまず惹かれました。装丁はちょっと可愛すぎたかな。
校閲部に配属となり、直接作家さんとはかかわらないのに大作家本郷大作とかかわった諸々の事件がものすごく面白かったー。大御所だろうが何だろうがタメ口で毒を吐きまくっているのが清々しさすら感じました。
ただ、上司にもこういういわゆるお得意様にもこんなにふてぶてしい20代って今はいないと思いますよ、ゆとりだろうとなんだろうとそこはわきまえてると思うよ…と違和感を感じてしまったのがちょっと残念。貝塚に対する毒はすんごいスカッとしましたけどね。
私はゆとり世代ではないんですけど(世代が始まる人より3つ上←)貝塚と同世代とは思いたくないアイツ腹立つ。でも営業ってそんな人がたくさんいるよねー知ってるー私も嫌な思いいっぱいした。悦子みたいな図太い神経持ちたかった(意見には個人差があります)
校閲という仕事、広告代理店にいたことがあるので知ってました。私は細かいミスをしょっちゅうするので向いていないと思うんですけど^^;でも私は校閲の仕事をしてみたいなと思いました。べ、別に小説たくさん読めるって思ってないですよ!←いや、本当に。
なんだかんだありましたけど上手いことまとまってよかったです。
にしても宮木さんの作品は最後に5人くらい集まって酒盛りする展開多いね←
物語の中にスコップやスノーホワイツの名前が出てきてリンクしていて嬉しかったです^^
〈メディアファクトリー 2014.3〉H26.4.30読了
でしたね〜。
文句言いつつ、仕事はちゃんとする姿勢は
見習いたいな、と思いました。
最初は嫌味なキャラかな、とちょっと
嫌悪感を覚えたのですが、だんだんその
逞しい性格に好感が持てるようになりました。
本郷とのコンビ(悦子に怒られそうだけど(笑))
が息があっていて最高でした(笑)。